文春e-book<br> 日本のいちばん長い日 - 運命の八月十五日

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文春e-book
日本のいちばん長い日 - 運命の八月十五日

  • 著者名:半藤一利
  • 価格 ¥652(本体¥593)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163503608

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内容説明

近代日本の“運命の一日”を描いた不朽の名作。太平洋戦争を終結させるべく、天皇の「聖断」に従い和平への努力を続ける首相鈴木貫太郎をはじめとする人々と、徹底抗戦を主張して蹶起せんとした青年将校たち──。玉音放送を敢行しようとする政府関係者に対して、陸軍の一部軍人は近衛連隊を率いて皇居に乱入した。そのあまりにも対照的な動きこそ、この一日の長さを象徴するものであった。玉音放送が流れた昭和二十年八月十五日正午に至る一昼夜に繰り広げられた二十四幕の人間ドラマ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

344
先の大戦における日本が降伏する最後のやりとりが克明に書かれていた。この中でも昭和天皇のご聖断が非常に輝いており、感動した。それぞれがそれぞれの立場で考えている中で、昭和天皇のご聖断はもはや別の立ち位置というか、歴史を俯瞰しての発言に感じた。日本人皆が思っている国体護持は今でも護持され続けているし、一番早くに確信を持っていた昭和天皇のそこまでに至る考え方を逆に知りたくなった。阿南陸相の最期は暴発しそうになる陸軍を文字通り一死にて抑える陸軍大臣でしか出来ないことを立派にやられて感動した。2016/06/05

ころりんぱ

43
古くに書かれた本なのに、予想外の読みやすさと、興味深い内容!終戦の詔のラジオ放送までの丸1日、どんなに大変な事が起こっていたか克明に記録してあります。戦争を終わらせることがこんなにも難しい事とは!終戦に漕ぎ着けようとする人々、戦争を何としても続けようとする人々の、それぞれの立場での奮闘ぶりに胸が熱くなりました。こんな風に命をかけている政治家が現代にいるでしょうか?当時の政治家、軍人の魂を感じました。特に、阿南陸軍大臣…血染めの遺書と割腹自殺で恐ろしい軍人としか思えなかったけど、随分イメージが変わりました。2015/07/01

こんぺいとう

39
宮城事件の全て。73年前のあの日に起こっていたこと。終戦に向けての数日間の間に、何度危うい瞬間があったかと思うと、玉音放送という前代未聞の最後にまでたどり着けたことの重さが分かる。陸軍の青年将校たちの暴発、至る所で起こった反乱。あのような状況下での心理状態が緻密な調査で描かれていた。軍と国のギリギリの戦いの一方で、海軍よりも多い民間人の犠牲者数…末期に至っては集団で動ける軍人の方が民間人よりも安全だったという部分が戦争の悲惨さを如実に表している。‬2018/08/17

セロリ

23
天皇が現人神だった頃の日本。15年にわたる戦争の終わり方。歴史音痴のわたしには、ひとつひとつが衝撃だった。あんなこともあったのか、それはこんな成り行きだったのか、と。記録を残して後から辿れるようにしておくことは、今を生きている人間の義務だ。今の官僚たちの公文書管理のいい加減さは、自分で自分の首を絞めていると思う。それにしても、時々鈴木首相をディスってるのが面白い。貶しながらも褒めてる鈴木首相に興味深々だ。たまにはこういう本もいい。少し賢くなった気分。2021/05/04

Daisuke Oyamada

21
昭和20年8月14日正午からの24時間。 1時間毎の節に分けて綴られています。 著者は序章でこのように述べています。 本書は単に「終戦の日」の思い出ばなしを羅列したものではない。いままで埋もれていた資料をもとに、日本人の精神構造を主題にして構成した、二十四幕の〝長篇ドラマ〟なのである。 著者の言う通り、事実が淡々と語られるのでは無く、とても緊迫感のある小説を読んでいるような内容・・・ https://190dai.com/2023/08/15/運命の八月十五日-日本のいちばん長い日〈決定版/2023/08/15

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