内容説明
読めばたちまち極楽気分。暗い気分を一掃し、笑いの渦へと巻き込む人気シリーズ「丸かじり」。本書で俎上にあがった題材は、有名ラーメン店の行列に懐かしの段々のり弁製作、おでんについての苦言。サバについては、ふんがーっと血気盛んにその美味を持ち上げ、ごはんにあうおかずを大マジメに論じる。カツ丼探索をこころみんとしながら、つい目線は「食べ方のイケナイ」諸氏に向いてしまう……素朴な疑問と旺盛な好奇心あふれるシアワセな笑いに満ちた一冊。
目次
正月はもちろんモチ
ラーメンの名店
鍋焼きうどんに至る病
“白菜のおしんこ”でいいのか
昆布だって現役だ
いま、フタは…
ハヤシライス再訪
タンメンの哀退〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
40
先月から一日一話で読んできた本。いつもながら氏の観察力と想像力、なにより長い間それを維持していることに驚く。どの話もどれか最低ひとつは読んだ人自身経験したり見たりしたことではないだろうか。このシリーズが人気があるのもうなずける。2014/11/01
アイアイ
23
日本橋たいめいけんのカレーレシピ、しめサバを本格手作りしてしまう東海林先生。サバ好きに嬉しい内容!ごはんに生卵は最高!日本最古の酒の肴なのに定法がないおでん話、スパゲティ、派手も地味なメニューも美味しい。昭和ノスタルジー麦飯ののり弁にお腹鳴る。食ももちろんの事、人間観察好きじゃないと書けない名作。▷図書館2015/11/28
更夜
15
丸かじり②何事も出だしは肝心。「紅ショウガは哀れである」「カップ麺は言い訳ができない」「スパゲティは疲れる」「竹の子はかわいい」......この出だしだけでもぐっと読者を惹きつけるものとユーモラスな視線が十分感じられ、さらさらと「うんうん、そうそう!」と笑いながら、ココロなごみながら読む事ができるエッセイ。今、38巻目まで手元にあってこの世界が当分続くかと思うと幸せ。このシリーズは一気読みよりも、電車を待つホームで、職場の昼休みでといった合間の時間にくすっと笑いながら読むのがいいと思っています。2020/03/09
Humbaba
13
自分が考えるほどには他の人は自分のことを見ていない。しかし、見ていないからと言って何も考えていないということを意味している訳ではない。自分の何気ない行動が他の人にとってはとても意外な行動であり、結果的には相手の行動を変えるきっかけになっているのかも知れない。2016/11/20
アズル
8
シリーズ2作目。風邪をひいたときに、かい巻で鍋焼きうどん。フタについての考察。タンメンの衰退。ハヤシライス。サクサク読めて、お腹も空きます。2013/11/24