内容説明
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1.教師が教え、生徒は教えられる。2.教師がすべてを知り、生徒は何も知らない。3.教師が考え、生徒は考えられる対象である。4.教師が語り、生徒は耳を傾ける。この関係をかえること、それは一つの社会の文化を変革するということを意味する。
目次
I 脱学校から非学校化へ1 脱学校の思想 エヴァレット・ライマー『学校は死んだ』 イヴァン・イリイチ『学校化された社会』 ポール・グッドマン『不就学のすすめ』 ジョン・ホルト『教育に代わるもの』2学校と学校文化を考える 学校文化を批判する三つの視点 学校の権威主義はまず正解信仰となって現れる 差をきそいつつ画一化する 与えられつづけて貧しくなるII いま、なぜフレネか1 フレネ教育から学ぶもの 教育現場から生みだされた教育学 子どもを中心に、教育の組み替えへ “本から学ぶ”ではなく、生活から学ぶ 授業を超えて、子ども自身の活動へ2 コミュニケーションの再構築 テキストをうみだすことで、自分の“世界”をつくる 教科書とその一斉授業に印刷機を対置する 活字を伝達のメディアから対話のメディアへ 生徒-教師の関係性の変革を-フレネとフレイレ 対話によって世界を読み、表現する なぜ、「書く」ことを重んじるのか 表現することと、関係性をつくることとを組織する3 「制度のペタゴジー」をめぐって 「制度のペタゴジー」とはなにか フレネ教育からわかれて「制度のペタゴジー」をつくる 精神科病院のなかの自主管理がどう行われたのか 学級評議会は、集団の眼・集団の頭脳となる 「制度のペタゴジー」がめざす変革のトレーニングとはIII 世界を読み解くということ1 見えないものを見る力 文章のなかに潜んでいる内容を読みとる “社会を読む”とは見えない世界を見ること 社会を読解する力を育てる 探求するために、社会を解読し、知識を発見する 物を読む、風景を読む 教える者と教えられる者の共同作業を麻痺させる 死んだ知識の注入は、感覚や思考力を麻痺させる2 他者とともに世界をつくる 遊びとしての文学は、“対話”をひらく ことばで世界をつくるということ 対話的創造こそが求められている【付記】討論3 詩の授業とはなにか-授業・「春」を検討する 授業化へのゆたかな解釈を読みとっていない アクロバットを演ずるつもりでマンガになった 子どもが詩を読む糸口が断ち切られる 子どもの読みの萌芽をつぶしてしまう 子どもの疑問のより方式のほうが重要なのか ここにゲーム化の落とし穴がある 「春」の授業化への私なりの提案4 技術の蓄積よりも趣味の変革を なんのための「すぐれた技術」か 業務遂行の効率性のみを追求する “法則”は内容ぬきのに手軽な便法にすぎない どんな「明日の授業」を求めているのか 「専門家」以外の批判を封じ込める 技術の蓄積よりも趣味の変革をIV なぜ、「現代」を問うのか1 富裕化社会の危機から生まれる新しい問い 「豊かな社会」のなかで、子どもたちはどう育つか 大量生産と大量消費のシステムとは? あの手この手の戦術で、消費を堀りおこす 危機から、新しい問いが生まれる2 「廃棄物」の問題を授業化する視点 上水は下水になる 資源はかならずゴミになる 廃棄物処理の費用は、だれが負担するのか リサイクルの文化をどう考える3 歴史教育に求められているもの 行為によって知的思考が獲得される 歴史家の「仕事場の経験」を共有する すべての人が歴史家になる 思考能力は対話と論争によって育つ4 戦争のなかでも一人の人間としての行動が問われる 被害者の視座から加害者の視座へ 臭いものにフタをする日本人の「誇り」とはなにか 「悪いのは国家だ、天皇だ」という発想を超えて どんな状況のなかでも、自分の行動をえらぶ自由と責任がある ひとりの人間としての判断がせまられるとき
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