内容説明
昭和二十年四月八日、大本営は、本土決戦の要点を示した「決号作戦準備要綱」を、各方面軍に示達。その五日前、米統合参謀本部も、詳細な日本本土侵攻作戦「殲滅作戦(ダウンフォール)」を計画していた。……ついに両軍は南九州で激突した! 渦中に投げ込まれた平成の九人の戦士たち。彼らはいかに闘い、そして……? 軍事評論家の著者が、豊富なデータを駆使して描く空前の戦争巨編。
感想・レビュー
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TEDDY曹長
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ある種のSF小説かも。でも、日本本土決戦まで持ち込まれるとこの様な展開だろうなって思っている内容そのままだったので読んでてたまらなくなってきました。義勇隊の少年兵の最後のシーンと、それを報告に行く敵兵である米兵と残された家族とのシーンは無性にたまらなくなります。2014/06/15
がんぞ
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442部隊に関する著書もある著者は、’70ウェストハイマー『本土決戦』(原題“死は鴻毛よりも軽し”)の翻訳者であるばかりでなく取材協力者でもあった。当時日本を理解したいという思いが募っていた米国では絶賛されたらしい。それを23年後再度ことに日本側戦闘員の心理に重点を置いて書き直したわけだが。「特攻兵器」の命中率が1/6と想定されているのも甘すぎるとは。山本五十六はその精神性を案じて1%の生還可能性もないものは許さなかったというが。強制されたものと見る欧米は、自爆テロが文明を脅かす予感があったとさえ思える‥2011/08/27