内容説明
あなたも推理小説創作に挑戦してみませんか!? 小説を書いてみたい。けれども、どうすればよいか分からない。そんなあなたの参考に、リアルタイムでわかる推理作家誕生の舞台裏。徹底解剖、推理小説創作上のコツとポイント! 今もっとも注目を集めている著者が、自身の体験をあかすハウツー推理作家への道。(講談社文庫)
目次
作家になりたい、でも挫折…
ミリステリーとの出逢い
期待と落胆と
最終候補作品「天網恢恢―」
低迷と困惑と
最終候補作品「閑古鳥のたくらみ」
二度あることは三度ある?
実践論
デビューその後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有沢翔治@文芸同人誌配布中
8
作家になるまでの悩み、不安なども書かれているので、青春小説としても楽しめます。また選考で落ちた作品や出版社の指摘が書かれていて、推理作家を目指す人でなくとも参考になるはずです。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51496460.html2018/04/04
ソルト佐藤
5
一般には載ることがない、選考で落ちた作品や、編集の指摘による訂正前の作品がそのまま読めるのが面白い。たしかに、最初の話は、素人目にうーん、小説?といったのが、だんだんと見慣れた姿になるのが当たり前ながら、面白い。そして、選評の人や編集の人の指摘がいちいちごもっとも。自分が想っていたところは全部、佐野洋に言われていた(笑 あと、電子書籍版は解説がないのでさびしい。2017/10/01
akiu
2
大ベストセラー作家や、超ベテラン作家による、推理小説指南本、ではなく、(1991年当時)駆け出しの新人作家であった筆者による、デビュー前後の悪戦苦闘を描いたエッセイ。新人賞への応募を続け、ひとり悩みながら、小説を書き書きしていく姿が、読み物として良かったと思います。また、実践論で載せている書き下ろし小説が、編集者の容赦の無い注釈(ツッコミ)にさらされているのが良かったです。解説のシンポ教授による補講も面白かったです。本編と違うこと教えてるけど。2012/05/20
K7010
1
本書は、実際にプロの作家として活動されているミステリ作家の著者が、小説を書こうと決めた大学時代から、実際にプロとして活動している現在までの軌跡を描いたものです。1994年に刊行されたものなので時代錯誤な点も多少はありますが、それでもかなりの実用的な書物だと思われます。著者が実際に応募した原稿と、それに対する講評が引用されていたり、文壇の裏側をこれまでにない視点で描き出していたりと、古いながらに新鮮な読み物でした。また、物書きゆえの苦悩に大いに共感してしまい、下手な小説よりよっぽど感情移入してしまいました。
究理
1
本書は、実際にプロの作家として活動されているミステリ作家の著者が、小説を書こうと決めた大学時代から、実際にプロとして活動している現在までの軌跡を描いたものです。1994年に刊行されたものなので時代錯誤な点も多少はありますが、それでもかなりの実用的な書物だと思われます。著者が実際に応募した原稿と、それに対する講評が引用されていたり、文壇の裏側をこれまでにない視点で描き出していたりと、古いながらに新鮮な読み物でした。また、物書きゆえの苦悩に大いに共感してしまい、下手な小説よりよっぽど感情移入してしまいました。2012/09/15