集英社インターナショナル<br> 「アマゾンおケイ」の肖像(集英社インターナショナル)

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集英社インターナショナル
「アマゾンおケイ」の肖像(集英社インターナショナル)

  • 著者名:小川和久【著】
  • 価格 ¥2,079(本体¥1,890)
  • 集英社(2022/11発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797674163

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内容説明

母が語り聞かせてくれた波瀾万丈の生涯を、作家が私費を投じて10年がかりで調べあげたノンフィクション。熊本の田舎からブラジルへ移民するも開拓村を脱走。ダンサーとして身を立て、神戸、横浜を経て上海へ。アメリカ人エリート外交官と生涯最大の恋に落ちるが、別離。しかし宝くじで大金をつかみ、女実業家として大成功するが、敗戦後の混乱ですべてを失う……20世紀を生きたある女性の信じがたい物語。

目次

第I部 地の果てへ 十三歳の船出
第II部 上海 恋と戦火と幸運の女神
第III部 大恐慌に立つ 小川組の印半纏
第IV部 戦雲
第V部 斜陽
第VI部 私はハミルトン夫人だった

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

uniemo

14
著者はテレビで見かけたかな?ぐらいしか知らなかったのですが、とても面白い作品でした。お母様の人生をたどっているのですが、戦前戦後の激動の時代とは言え本当にあったのと思うような壮大な事件が彼女の背景に関わってきます。母親の証言のみを描くのでなくかなりの調査をして人生を追っているところが良かった。2023/05/19

れいまん

6
いやー凄い本だった! 軍事アナリスト小川和久氏の母上の波乱万丈の一大記が戦前戦後史の秘話も交えて、壮大なスケールで97歳で亡くなるまで書かれている。膨大な資料を調査しまとめであるが労作だったろう。 フサノさんの生き様は、わたくしには、見事なまでのリアリズムだと思いました。ブラジル、上海、日本での生き方は完全にリアリストの生き方です ストーリーは、激しい恋に落ちた相手の外交官と対比しながら、世界情勢からロッキード事件までを扱っているのは、著者の専門性を感じます! 困窮したときの人間の本性もよくわかる2022/11/26

eulogist2001

3
★4.0波瀾万丈という表現が軽く感じてしまうような人生。しかも圧倒的な幸運に恵まれ、それを活かしてきた女性でもある。反面、後世は戦争に狂わされ、滝のように落ちていくさまも凄まじい。歴史が大きく動いたからこその人生でもあった。果たして令和の時代にこんな人生を歩めるのか。かなしいかな、それは無さそうだ。2023/01/17

spike

2
かの軍事アナリスト小川和久氏の実母の物語。20世紀を駆け抜けた劇画のような一生。ドラマチックではあるけれど小説というよりはルポルタージュのような、さすが軍事評論家の描写だな、と感じた。2023/02/19

げんさん

1
13歳でブラジルに移民として渡り、その後日本に帰国し成功した小川フサノ(1903-2000)の実話。いかに成功したかは是非読んで、感動してほしい。ドラマ化希望!2023/05/09

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