内容説明
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いつか旅立つ妖しのニッポンへ、かつて旅した懐かしの三都へ――。JR西日本の「三都物語」の広報誌、Hanakoの広告に連載された、旅に新たな魅力を発見する短篇小説集。
目次
噴水園
三日月少年
青玉レンズ
白雲母に眠る
宇豆良登理
楽園の鳥
水仙抄
炭酸水塔
逍遙の南
石榴と月
銀の庭
花曇りゆく
月の船で行く
檸檬とリボン
キララ星
ロケット壜ソオダ
硝子ライム
スノー・ドロップ
地下鉄ネオン
流星のささやき
小さな紅いビー玉
遊覧ボオト
猫屋の風信
プロペラの遊泳
カノープス号の航海
雪更紗
天使の卵
天空の庭
遠い夏の午后
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫陽花
9
個人的には後半が好きだなぁ。特に地下鉄ネオンがお気に入り。まゆみさんの扉絵もかわいい!!1話1話は短いですがどれもほっこりするものが多かった。いつかこの本と共に三都巡りをしてみたいです。2014/07/13
夏子
7
昔文庫で読んだのをハードカバーを手に入れて再読。京都・大阪・神戸の三都を舞台にした掌編集。現実の世界に少し不思議な薄もやが掛かったみたいな幻想的な雰囲気が大好きでした。2016/07/17
ワッピー
5
初読の作家さんです。幻想的な作品が多いということはなんとなく知っていました。京都・大坂・神戸もこの方のフィルターにかかると、ファンタージェンの夢の採掘抗から掘り出された雲母の薄片に描かれた絵を明るい月に掲げて透かし見ているようです。あまりにもきれいで、ワッピーには入り込めない世界でした。2017/01/09
ayako
4
日本すらも幻想的な国に変えてしまう長野さん。 すてきでした!!2018/02/24
ろき
4
長野さんの手にかかれば、あんなに幻想的な都市になるんだな。と思いました。少年、やっぱりいいな…。気に入ったはなしは、「炭酸・水塔(ソオダ・ファウンテン)」「猫屋の風信」2012/04/30