光文社文庫<br> 幕府パリで戦う - 長編時代小説

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光文社文庫
幕府パリで戦う - 長編時代小説

  • 著者名:南条範夫
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2014/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334718435
  • NDC分類:913.6

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内容説明

維新前夜――慶応三年。渋沢篤太夫(栄一)は、パリ万国博覧会日本代表・徳川昭武(慶喜の弟)に随行、横浜を出帆した。パリの博覧会場には既に〃幕府、日本を代表し得ず〃という薩摩=英国(イギリス)の工作が、施されていた。隠密とスパイの凄まじい暗闘! 若き貴公子・昭武と異国の乙女との淡い恋……。渋沢ら家臣団が、花のパリを舞台に必死の戦闘を繰り広げる維新秘録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けやき

48
【再読】大河ドラマの影響で他出版社から復刊したので再読してみた。前に読んだ時は渋沢栄一の凄さも分からず。ただ幕府がフランスの地で薩摩藩と万国博覧会で国のかたちをテーマに戦ったというのが新しくて面白かったのを覚えてる。今回幕府とフランスとの借款がポシャったのにも渋沢が絡んでたかもと書かれたのに気づきそれも面白かった。今回読み返してみても面白かったです。2021/09/13

さっと

3
幕末のパリで繰り広げられる薩摩-イギリスvs幕府-フランスの暗闘を、パリ万博日本代表の徳川昭武の随行員の一人、渋沢篤太夫(のちの栄一)を主人公に描く。日本における権益確保のためのイギリスとフランスの思惑が、日本人同士の争いにつながるなんて、いい皮の面だわ。ところで、「大名とミカドの勢力関係が、どうもはっきり掴めないのだ」というフランス駐日公使ロッシュの言葉があって非常に共感したのだが、日本人ながら、当時の外国人と同じ感覚を持ってしまっていてハッとした。あと、異国で幕府瓦解の報を聞くって、衝撃的だよね。2013/11/16

sho

1
パリを舞台に幕末の武士が薩長、イギリス、フランスのそれぞれの思惑が渦巻く中で、奮闘した様子が書かれている。尊王攘夷、新政府と世の中が大きく変わるなかでその時々の時代の流れに乗って人生を生きた渋沢の、自分の生き方を振り返る最後の場面が非常に印象に残る。2019/01/18

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