内容説明
世は元禄。賑わう廓・吉原で遊女は憑いた悪霊を祓う僧がいた。名を祐天という。 ――そのころ、犬公方・徳川綱吉をあやつる柳沢吉保と隆光は、倒幕の陰謀を企てていた。六義園を通じ、江戸に妖霊を放つつもりなのだ。新井白石の協力を得て、陰謀を察した祐天は、法力でこれに対抗するが……? 江戸の命運やいかに? 新機軸で挑む、壮大な伝奇絵巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Steppenwolf
1
立て続けに朝松作品を読んでしまってすっかりファンということになってしまった。祐天なる僧が市井にあって生類哀れみの令や忠臣蔵時代に霊にとりつかれた人々を祓うという話である。柳沢や隆光の描かれ方が甘い気がする。それ以上の問題点は主人公が刺されて大けがをして終わるのは困りものだ。2009/04/21
冬至楼均
0
再読。2014/03/17
澤水月
0
綱吉時代のエクソシスト祐天が活躍! 忠臣蔵の萌芽を霊的解釈で描き切る。すんばらしい。魅力的なキャラ多数でこれ絶対続くんですよね? もっと早く読めばよかった2009/12/09
冬至楼均
0
オカルト忠臣蔵の始まり。2009/11/16