内容説明
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物語流通機構とは、作者の作品製作から、これを受け取る読者の作品享受までを含む全過程である。このような考え方に立ち、源氏物語の作品成立の周辺と、研究・受容・批評など各時代の享受について論述する。
目次
序章 物語流通機構論の輪郭第1部 作品成立の周辺(私の源氏物語
「交野の少将」と「隠れ蓑の中将」は果して兄弟か
落窪物語の作者・補作者
皇女と結婚した中納言兼左衛門督
広本系住吉物語の「蔵人の少将」
住吉物語・広本系と流布本系
枕草子実録的章段の虚構性
枕草子・解釈と系統覚書
「畳」に座した「草子」の演出
紫式部日記逸文資料「左衛門督」の「梅の花」の歌
紫式部日記と「日記歌」と「集」
孝標女の初恋の人は「雫に濁る人」か
康平三年「寝覚」成立・仮設
後期物語の精神と支盤
堤中納言物語をめぐる二、三の問題)
第2部 源氏物語の伝流・流通(源氏物語世界への憧憬と沈潜
中世源氏物語注釈の一問題
東山文庫本「七豪源氏」所載の注釈資料
品定め十八段区分の源流と展開
異端の爪あと
創作的注釈が描く源氏物語像)
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