ムッソリーニを逮捕せよ

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ムッソリーニを逮捕せよ

  • 著者名:木村裕主【著】
  • 価格 ¥598(本体¥544)
  • 講談社(2015/02発売)
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  • ISBN:9784061854284

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内容説明

戦争を止めるには、最高権力者の逮捕しかない! 泥沼化した第二次世界大戦下、イタリア国軍中枢にいた一人の参謀が、密かに危険な作戦を開始した。「早期休戦」による救国に燃えた将軍たちは、1943年7月25日ついに決行。この極秘計画の全貌を、初めて解明した講談社ノンフィクション賞受賞作品。

目次

第1章 ローマ・一九四三年初春
第2章 「こんな戦争止めてしまえ!」
第3章 大いなる転機
第4章 統帥、失脚から逮捕へ
第5章 バドリオ内閣と休戦交渉
第6章 緊迫の長い旅
第7章 休戦への苦難の道程
第8章 オリーブ林の天幕
第9章 悲願の休戦に署名
第10章 カステッラーノの悲涙
第11章 イタリア敗れたり!
第12章 悲劇と栄光と
第13章 果しなき十字架
第14章 カステッラーノの遺書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あかつや

4
子どもの頃、教科書かなんかでムッソリーニが吊るされてる写真を見て、イタリア人もなかなか野蛮なことをするものだなんて思った記憶があるけど、そこに至るまでに当然いろいろあったんだなあ。ナチスのおまけ程度に考えていたよ。序章とあとがき読む限り、著者の思惑は自らの力で過ちを正したイタリアは素晴らしい!(それに引き換え日本ときたら…)ってことらしいが、これ読んでも弱くて情けないイタリアって印象は変わらんなあ。戦況やばくなったから怖いドイツと怖い連合国の間でオロオロして、かろうじて勝ち馬にしがみついたってことだろ。2020/04/10

鈴木誠二

0
本土決戦前に戦争を終わらせようとした日本とイタリア。そしてイタリアの辿った運命は、もう一つの日本であったかもしれない。イタリアサイドから見ればナチスドイツに、資源提供の約束の保護、捨て駒のように使われているという、燻っていたイタリアサイドの不満、降伏&和平への過程で思惑、情報、手順の齟齬が両者それぞれに発生していたという指摘も実に興味深い。2017/07/17

忍冬(すいかずら)

0
堅い文章と歴史も苦手な私(笑)波に乗るのに苦心致しましたが、内容は事実だけに面白かったです。各々のお国柄や立場や思想ですよね。イタリアにはイタリアの事情があったんだなぁってちょっとシミジミしました。そうして何となく「紅の豚」で飛行挺を修理する為、イタリアに滞在していた時のマルコが頭の端にチラつきました(笑)2013/07/10

長谷川浩之

0
イタリアにはこんなアホらしい戦争やめなあかん、と周りの目を気にせず自分の信念で動いた人がいた。大人の国との記載があったがまさにその通りだと思う。昔も今も将来も、一億玉砕、右向け右の日本は世界でも有数の幼稚な民族でありつづけるだろう。国民性には一長一短あるが、戦争に関しては、冷静になれる民族の方が賢いと言えるだろう。2023/09/07

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