内容説明
「べんきちはゆるさないぞ」…娘を殺された加島が、現場に残された脅迫文に怯える姿に居合わせた矢的遙は愕然とした。べんきちとは、江戸末期のからくり師大野弁吉のことで、加島はからくり人形の蒐集家。しかし120年も前に死んだ人物をなぜ恐れるのか? 矢的は東西の「からくり」を探るうち、意外な歴史の真相へ踏み込んでいった…!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FOTD
15
読メ登録前に読んでいたので記録はないが、実は再読。 偶人館は江戸時代の初期に建てられて複雑に増改築をしている(p.221)建物であるし、時計台は圧巻(7、8階建てぐらい)だという(p.250)。これはもう江戸川乱歩のようなB級感がたまらない。しかしながら、今回読んで、偶人館の話へ行くまでの説明的な台詞やキャラの弱い登場人物の多さが気になってしまった。カラクリ人形、隠れキリシタン、時計台、謎の脅迫状、などワクワクする気になるフックが多いのもこの作品の魅力だと思う。また、しばらく置いてから読み直してみたい。2025/04/15
TheWho
11
歴史小説やSF伝奇、ミステリー、ホラー等幅広い作風の著者が描く、殺人事件に20数年前に起きた事故と隠された歴史の真相が絡む横溝正史的なミステリー。からくり展のポスターの依頼者とデザイナーの男女を主人公に、情報収集の為に出逢った人々に起こった不可思議な出来事に飲み友達を巻き込んで勝手に介入する迷惑な面々の物語。何故この様な展開になるのだろうと面食らいながら歴史ミステリーの展開に面白く読めた一冊でした。でも、やはり著者作品の舞台は東北に落ち着くのかね(笑)2017/03/17
あいちょ。
3
図書館。 2024/01/10
緋色
1
最初のときはキャラが立っていた探偵さんが、どんどん空気に…
紫
0
高橋克彦先生描くところの館モノ(?)ミステリであります。本作の探偵役はことわざマニアの素人探偵矢的遙と彼の仲間たち。この人たち、たまたま取材で知り合ったというだけで関係者ですらなく、犯罪らしい犯罪も起こっていないうちから、異常な熱意と執念に突き動かされるように首を突っ込んでいきます。何だか名探偵というより、いたずらに事件を引っ掻きまわして事態を混乱させている印象が強く、こんな人たちの興味本位の探偵活動で過去の犯罪を暴き立てられた犯人が気の毒でした。全体に地方ロケの2時間サスペンス風味。星3つ。2016/03/22
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