内容説明
“自らを灯として生きよ。法を灯として生きよ”とことばを残し入滅されたおシャカさま。生前説かれたおシャカさまの教えを一つにまとめようと長老マカカショウは弟子たちを集め経典編纂会議を開く。一つ一つの教えを確認し、声たかだかに唱和する弟子たち。だが、この編纂会議はおシャカさまの真意に背くものであった。最古の経典といわれる阿含経の成立の背景をスリリングに解きあかす。
目次
1 インド仏跡巡拝ツアー
2 教団存亡の危機
3 七葉窟での結集
4 ダイバダッタ一派
5 誤解されたダイバダッタ
6 教団規則の確認
7 帰国の途へ
ひろさちやのまんだら漫歩録 “泣き面に蜂”がいいのです
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
14
阿含経とは、仏教初期のお経です。お釈迦様が亡くなった後、皆が勝手に教えを解釈し、仏法が乱れることを恐れた長老の大迦葉が、500人の阿羅漢(出家者の上位者)たちを集めて教えを集積したのが第1回結集です。その結果できたのが「阿含経」です。本書では、裏切り者と伝えられている提婆達多が、実は大迦葉達主流派に従わず、結集に参加しなかったため、大勢力を保持する彼の不参加を見過ごすわけにいかず、故意に貶めた、と推理されています。興味深く読みました。阿含経は内容に矛盾があるそうですが、己に合ったものを行えばよいそうです。2019/09/30
かき
0
★★★☆☆☆☆ 阿含経の成り立ちを漫画にしたもの。2019/02/05