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内容説明
幕末、京の都に名を馳せた「新選組」副長・土方歳三、多摩に生まれ、薬行商をしながら剣を磨き、天然理心流の奥義を極めた剣の達人。さらに近藤勇と幕府の浪士組に参加、池田屋襲撃で一躍その名をとどろかせる。士道の美学に殉ずるべく、一人我が道をゆく若き剣士は、北辺の地に炎のごとき最期の咆哮をあげた……。断髪に洋装、進取の気風あふれる土方歳三の、波爛万丈の生涯。
目次
多摩の若鮎
試衛館の剣士
尊王攘夷
新選組
粛清
池田屋襲撃
暗殺・切腹
勇の降伏
東北戦争
硝煙の蝦夷島
箱館に死す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小雀✡ずーっと積読減強化月……
11
土方歳三の奉公時代から始まるのは珍しいと思う。若い土方サンが可愛らしいw 浪士組参加から箱館まで若干、駆け足感はあるけれど幕府側と倒幕派の動きや関係性をかなり細く書いているので幕末を全体的に知るには良いと思う。 土方歳三の物語だからか、他の人々は背景の様な描かれ方だったのが少し残念。 榎本武揚や大鳥圭介に好感を持った土方歳三も珍しいが、大鳥圭介がヘッポコじゃない描かれ方も珍しいw 全体的に好感を持って読んだけれど、何となく物足りない感触が残った。2017/08/01
UMA
2
読みながらずっと「今まで読んだ新選組小説に出てくる土方さんとは何かが違う」と思っていたけど、最後になって気がついた。えらく投げやりだからだ。時代が時代なら百姓か薬売りのままで終わっていた自分、死ぬべくして死んだのだとしか思えない幹部たち、無様に滅び行く徳川家、何度挑んでも巡ってこないツキ、色々なものに対して最初から諦めてしまってる感じがする。菜の花を見て日野に帰りたいと思ったりする土方さんの弱さが新鮮で愛しい。2012/01/08
ヤンさん
1
黒鉄さんのや、修羅の門での新撰組の知識はありました。組織としての新撰組は好きだったので個々の話として興味があり読みました。 僕の年代はサイゾウさんです。 所々組織論が出た時、邪魔な奴は殺してしまおうは時代を感じました 笑 幼い頃から勇さんの降伏まではスラスラ読めました。 戊辰戦争からは足早な話でしたが、内容はわかりやすかったです。会津の人が薩長方面の人が嫌いな理由がとてもわかりました。 維新寄りの考えでしたが、読書を趣味にしたからには、反対側の薩長の本も読んでみます。2020/03/13
まいご
0
クールで知的というイメージから少し離れた、田舎上がりの野暮ったさ、粗野さを残す人物像。読中ずっともやもやするのは彼の生き様に目的が見えないからだ。成り上がるために新選組を育て、大政奉還後は薩長に屈したくない意地だけで戦い続ける。守るべき家督もイデオロギーも持たないのに、先の見えた抵抗を続ける姿に何故?と問わずにはいられない。2012/08/09
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