新潮文庫<br> 後宮小説

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新潮文庫
後宮小説

  • 著者名:酒見賢一
  • 価格 ¥583(本体¥530)
  • 新潮社(2014/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101281117

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内容説明

時は槐暦元年、腹上死した先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に田舎娘の銀河が入宮することにあいなった。物おじしないこの銀河、女大学での奇抜な講義を修めるや、みごと正妃の座を射止めた。ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに……。さて、銀河の運命やいかに。第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

164
初ページの一行目が「それは腹上死であった、・・・」で度肝を抜かれたと思ったら、常に陰と陽のように「対」が人間関係のみならず登場人物自身の個性にまでにさえ散りばめられていてホントに驚愕させられました。巧い、ホントに巧い!この作家さんからは目が離せないと思いました。2022/09/17

遥かなる想い

152
中国らしき国に題材をとった後宮の物語。銀河という名の正妃となる女性の人物像はよいが、私はどうもファンタジー小説が苦手のようで、うまく入り込めなかった。2010/11/07

KAZOO

139
酒見さんの本を読みなおしてみようかと思って、再度手に取りました。やはり面白いとは思いますが、中国の歴史を期待しているとあまり合わないかもしれません。私も最初に読んだときはいわゆる後宮に関するもので中国史をこのような観点から見直すのかと思いましたが、まるっきり物語として読んだらいいのかと思います。「陋巷に在り」も読みなおしてみようと思います。2016/03/26

財布にジャック

91
読み始めてから序盤は、ちょっとドキドキしました。だって、心配性な私はエロい方向へお話が進んだらと心配になっちゃったんです。酒見さんはこれがデビュー作で25歳だったと思うと凄い快挙だと思います。全てが史実なのかと思わされ騙されてしまうほど自然なんです。三国志や蒼穹の昴やテンペストやラストエンペラーなどが好きな方には堪らない作品だと思います。そしてシンデレラのような主人公の銀河ちゃんの真っ直ぐさがとっても可愛いです。2012/02/06

文庫フリーク@灯れ松明の火

89
【詭弁】1)論理学で相手の思考の混乱や感情につけ入ってだます 2)見かけ上は正しそうな虚偽の推論 森見さん『太陽の塔』大賞受賞が納得できた第1回ファンタジーノベル大賞『後宮小説』 胡散臭いと感じつつ、中国故事・文献もとに創作しているのかな、と真面目に読了。著者あとがきにひっくり返る。なんとぐだぐだなのか(笑)読み返せば『女大学講義』など真面目?に読んだ部分ほどニヤリと笑える。たぶらかされました。懐深いぞ日本ファンタジーノベル大賞。2011/06/07

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