内容説明
『バガヴァッド・ギーター』に見られる神への信愛を、民衆の生活から生まれた宗教の典型として見直し、神とともに生きるインドの人々の宗教生活を探る。
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目次
第1章 ヒンドゥー教の故郷
第2章 神々のスヴァ・ダルマ
第3章 「一」なるもの
第4章 「愛」をめぐる歴史
第5章 神の愛とバクティ
第6章 ヒンドゥーの役割分担
第7章 神々の「遊び」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由田 忠
5
ヒンドゥー教の説明書がほとんどないのでこれを入手した。 仏教との重なりと違いがくっきりと分かる議論となっている。バラモン教が民衆化する中で、様々な要素を吸収してヒンドゥー教となったと理解した。ややこしいのが輪廻転生とそれからの離脱=解脱をどう理解するかだ。ガウタマ自身がどう考えていたのかが不明で、様々な経典にいろいろな書き方かあって困る。私は輪廻転生自体の存在を否定したと考える。 こうした原始仏教と大乗仏教との違いや、神の人格信仰=バクティ(易行の提示)の意味が明確に理解できた点が一番ありがたい。2014/05/31
れどれ
3
今回は先生二人ともどもインドを専門としているだけあって対話がイキイキしており気持ちいい。ヒンドゥー教を、聖典のみならず土地および民族から読み解こうと迫っていく筋道には感興させられっぱなし。隙間なく面白かった。2019/08/31
志田健治
3
これは素晴らしく勉強になりました。ヨーガの真の意味を知ることができた。ヨーガには三つの段階があるのですね。中でもカルマヨーガが印象的。ヒンドゥー深い!
うちこ
2
夢の競演。わたしとしては、カーマ・スートラがスートラの域ではないことに言及されていて、たいへんスッキリしました。 服部先生はウパニシャッドから論証学まで訳し、守備範囲もヒンドゥーの教典が中心なので、この組み合わせはおもしろかった。 ひろさちやさんの質問がとてもおもしろく水の向け方も巧妙なのだけど、流されない服部先生の学者っぽさがいい。完全に役割分担ができている。 ひろ先生は仏教フィールドの人。この本は「献身」についてフォーカスしている箇所がおもしろいです。2016/04/22
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