文春文庫<br> ネコババのいる町で

個数:1
紙書籍版価格
¥426
  • 電子書籍
  • Reader

文春文庫
ネコババのいる町で

  • 著者名:滝沢美恵子
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167172039
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

内容説明

わずか三歳でロスアンジェルスから一人、日本へ送られた恵里子は、実の母に捨てられたショックで失語症に陥る。家にいるのは気性のはっきりした叔母と口さがない祖母のふたり。隣家には「ネコババ」と祖母が呼ぶ女性。ネコババの家にはやさしいおじさんと「ネコバン」。行き場のない幼い少女の心をなぐさめるのはネコたち。生みの親が不在の家庭で、恵理子は人間のきずなというものを学んで成長していくが……。芥川賞受賞の表題作ほか二篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

279
1989年度文学界新人賞と芥川賞の受賞作。この年の候補作には荻野アンナや小川洋子も名を連ねている。彼女たちのその後の活躍に比べると、瀧澤美恵子はやや影が薄くなったか。もっとも、受賞当時すでに50歳になっていた。ここに収録された3つの作品は、いずれも地味ながら文学の味わいはある。選考委員達の玄人好みという感じもするが。しかし、そのいずれもが、輝かしい人生からは限りなく遠い物語だ。2012/03/15

遥かなる想い

171
第102回(1988年)芥川賞。 わたしと 叔母と ネコババの何とも 不思議な物語である。別れた 父母のため、 叔母と暮らす私の 健気さが 心に染みる。 何の気取りもない文体が さりげなく 人の儚さを描く…名古屋の父との再会が 心に残る、そんな作品だった。2017/12/31

ω

59
1989年芥川賞ω 上質な3作。昔の上流階級の家庭が舞台になっていて、先生が良家の出身なんだろなと思わされる。ネコババ…はややポップだが、他2作は穏やかに暗い。なかなか良い!この先生も思ったよりファンが少ないなぁ|・ω・`)2022/03/11

優希

44
人間関係の儚さを感じました。不遇の日々が淡々と紡がれていますが、失語症が治るのが印象的です。つぶやきが聞こえるような感覚に陥るのも心地良い。そのせいか、ポップなのですよね。暗いけれど穏やかさがあるように思います。2022/04/24

まさ

31
不遇の女の子の日々の出来事が淡々と描かれる。本人や周囲で起きていることは結構波のあることなのに。それなのに、決して深刻に話が進まないし、ドラマティックな展開があるわけでもない。だからこそ、この日々に惹き込まれるのかな。2022/04/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/386262
  • ご注意事項

最近チェックした商品