ハヤカワ文庫NV<br> スフィアー球体-(下)

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ハヤカワ文庫NV
スフィアー球体-(下)

  • ISBN:9784150406875

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内容説明

居住施設に戻った科学者チームの周囲では、奇妙な出来事が続発する。突如モニターテレビに謎の数字が並び、海底ではエビや発光するイカやクラゲが異常発生し、さらには凶暴なオオイカの職種が彼らを襲う。すべては謎の球体に関係があると考えたノーマンは、再び宇宙船へ乗り込み、球体とのコンタクトを試みるが……。ハイテク機器を用いた深海調査や心理学、海洋学の豊富な知識を随所にちりばめた興奮の深海サスペンス。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みも

129
人類の想像を超える生命体いう点に於いて「ソラリス」との共通点を見る。哲学的重厚さに於いて「ソラリス」には敵うべくもないが、エンタメ性には優れた作品だと思う。次々と襲い掛かる予想だにしない事態にページを捲る手が止まらない。一人ずつ死者が出ていく様はまさにホラーの手法。また心理学を基軸に恐怖を煽り、状況が二転三転する展開はサスペンスフル。ただ、眠りから目覚めたハリーが、現況にうろたえる事無く正しい行動をとれた事には違和感。ラストシーンは性急で、肝となる心理描写や感情表現がやや粗く感じ、強引な収束感は否めない。2024/12/24

ざるこ

49
宇宙人=グレイ。大きな目、鼻や口、手足。本当にそんな姿?人間は自分たちの形を基準としてしか考えてないのでは?もしかしたらヒラヒラの浮遊体かもしれないし、透明か漆黒の存在かもしれない。UFOだって操縦者はおらず、それ自体が姿なのかも。そんな考えの私は納得できる部分が多かった。下巻の始まりは死人も出て危機また危機。望む物語ではないかもと思ったけど、それは登場人物たちに関わる重要な展開。読み終わると何も解明されてないようだけど、人間が持つ意識や想像力がいかに稀有なものであるのかと感じ入った。深海も宇宙も神秘的!2020/09/04

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16
*心理学SF・上下巻感想*心理学者ノーマンは、政府の緊急依頼を受け、南太平洋へ飛んだ。海底に没後三百年は経過している"巨大な人工物"が発見されたからだ!高水圧の中で無傷?一体何のために?しかし調査につれて驚愕の事実が判明する。"スフィア"とは一体!?――心理学のエゴ(意識)、スーパーエゴ(超自我)、イド(深層意識)。その内、イドとはエゴが精神の深淵に追いやった深層意識と言われています。勿論トラウマも含まれている。もう少し重厚でも良かったのですが、あまりヘビーだとウケないと思ったのでしょう。傑作心理学SF!2013/02/08

イリエ

8
人間の英知を超えたものを想像させた上巻。あのワクワクに比べ、人間味ある謎の生物に少しがっかりしつつ、再読だから知っているのに、次々に展開してゆくのがたまらない。アクションの裏側にあるノーマンの経験や思い出がリアリティを加速させる。SFなのですが、主人公の心理描写が多い小説なので、映画やラジオドラマより、小説が一番面白くなるのは当然かもしれません。2019/04/28

イリエ

8
面白いんですけど、「ジュラシックパーク」のキャラたちで、深海に行ったら、レムの「ソラリス」みたいなことになっちゃった。つまり、「ソラリス」は偉大だなぁ、と。 2018/10/27

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