夏目漱石とロンドンを歩く

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夏目漱石とロンドンを歩く

  • 著者名:出口保夫
  • 価格 ¥510(本体¥464)
  • PHP研究所(2011/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569565279
  • NDC分類:910.268

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内容説明

20世紀初め、国費留学生第一号としてロンドンに渡った夏目漱石。その2年間の足跡を辿ると、初めて体験する「近代」に戸惑いながらも、美術館で名画を堪能し、公園で自転車乗りの稽古に興じる、人間漱石の姿が生き生きと甦る。――本書では、今も当時とほとんど変わらないロンドンの街並みを紹介しながら、漱石文学の原風景を散歩する。写真も多数入った、旅のポケットにしのばせたくなる一冊。

目次

永遠の都ロンドンの限りない魅力
漱石が見たロンドンを歩く(ロンドン塔;漱石が歩いた街;漱石の下宿の周辺;クレイグ先生の家;ロンドのの劇場;ピットロッホリ)
漱石の留学生活(最初の英語留学生;「自己本位」の研究)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪月花

47
ほぼ一世紀前に夏目漱石が留学していたロンドンを、著者が実際に歩いて漱石の足跡を辿る。漱石の下宿していた家や、訪ねた美術館、公園、教会など、漱石の小説や日記の記述を参考にしながら辿るのはとても楽しい。ヴィクトリア女王の御大葬を、ハイド・パークの近くで宿の主人に肩車してもらって見たというエピソードにも驚いた。漱石はロンドンの生活で精神的に参ってしまったとされるが、自転車であちこち出かけて本屋巡りもしていたらしく、その姿を想像すると微笑ましい。その頃とあまり変わっていない建物や街並みも残るのもロンドンの良さ。2023/10/31

きりぱい

7
イギリスに留学した漱石が、神経衰弱で下宿に引きこもったのはよく知られるところだけど、自転車に乗って石畳をすっ飛ばしたり、ロンドン塔の壁に刻まれたジェーンの名に目を留め、血なまぐさい歴史に思いをはせたり、ヴィクトリア女王の御大葬を見送ったり、博物館、美術館、劇場とかなりの見物もしているのだ。変貌した日本には望めないのに、遠く離れたロンドンの方には、漱石文学の原風景が昔のまま残っている所も多いのだそう。作品から引きつつ追うロンドン案内と歴史は、漱石の心の軌跡にも触れ、また漱石を読み直してみたくなる。2011/07/07

BebeCherie

0
When I saw Victoria Station in London, first thing came up in my mind was that Soseki himself was also here! I wish I had read this book before visiting there, then I could have visited other places listed in this book! I should do that on my next trip!2015/01/06

TAC

0
☆x32003/02/20

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