内容説明
太平洋戦争敗北の背景には、新しい組織論の欠如があった。英雄が歴史を作り出す時代は終わり、現代の組織においては、「際立った個人」より、総合的戦略としてのリーダー・シップが必要とされている。山本五十六、東條英機など大本営を担った軍部の重鎮たちはじめ彼らとともに日本軍の作戦行動に関与した指揮官と参謀の組合せ十三例をあげ、組織内におけるコンビネーションの重要性を学ぶ──経営者に欠かすことのできない、人材とは何かの一端を巧みな人間描写によって導きだす。
目次
板垣征四郎と石原莞爾
永田鉄山と小畑敏四郎
河辺正三と牟田口廉也
服部卓四郎と辻政信
岡敬純と石川信吾
永野修身と杉山元
山本五十六と黒島亀人
南雲忠一と草鹿龍之介
東条英機と嶋田繁太郎
小沢治三郎と栗田健男
山下奉文と武藤章
牛島満と長勇
米内光政と井上成美
天皇と大元帥