内容説明
〔競馬シリーズ〕敬愛するカシリア王女が危機に――夫が、銃器製造の分野に進出を狙う会社の共同経営者に脅迫を受けているという。その男の手から夫妻を救い出すため、キットは再び立ち上がったが、敵はすでに彼の身辺にまで卑劣な罠を……『侵入』の主人公が揺れる恋のなかで挑む新たな闘い!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bookkeeper
50
★★★★☆ 再読。主人公は「侵入」から引き続き騎手のキット・フィールディング。王女の夫の会社で、共同経営者が武器製造業に転換しようと脅迫を開始。一方婚約者ダニエルは恋敵に奪われそうになっている。競馬シリーズ初の連闘が始まる…。 障害競馬の迫真のレース場面は流石。婚約者のダニエルが離れようとする理由も騎手ならでは。冗談めかして死地に飛び込んでいくキットは格好いいけど、妻の身になったら辛いかぁ…。カシリア王女やウィケムなど愛すべき人物との再会も嬉しい。「おれは乗り方を変えることはできない。これが生活なんだ」2021/09/26
もえたく
11
競馬ミステリー「侵入」の続編。今回の最大の障害は、婚約者の心変り。もちろん、敵役もこれでもかというくらい憎たらしいですが、タフな主人公も恋の悩みには弱いようで。主人公たちが敵役に反撃に出るシーンは拍手喝采。このカタルシス感はたまらない。2015/01/30
NICK6
10
準備での出走馬の性格評価から競走の戦略などワクワクするシーンふんだん。勝利の歓喜。次レース展望。馬主である王女と共有するの豊かな会話はお互いリスペクトに溢れている。だから、敵が王女を標的に悪質な妨害を仕掛ければ、助っ人というよりは、自ら闘う意志を鮮明に出す。当然のごとく立ち向かう。微塵も不自然さがないのだ。しかも日々のルーチンは完璧にこなす。ホント痺れる姿ガシガシ出す。さて。お約束の?今回のロマンスは実に渋い。別れの発露もその撤回も理由は同じ。自らの意志と反する真逆の告白がなんと相互の愛の確認となる粋。 2024/11/22
bapaksejahtera
10
「侵入」に続くキット物。障害騎手としての危険に満ちた生活に婚約者ダニエルは動揺し、それがキットに恋の不安をもたらす。更に彼が屡々騎乗する馬の持ち主の老王女の夫に対して、粗暴な企業家が到底飲めない新事業案を持ち込んでその履行を迫る。前回のキットの活躍から王女は彼に助力を求める事となる。更には前回と引き続きキットの家系を敵視する男(妹の義父)が執拗な攻撃を加える。以上どうにも陰鬱なスタートだが、巻末解説者はハッピーエンド以外ないこのシリーズゆえ、安心して読めよかしと。確かにその通りとなる。結果オーライな作品。2022/05/06
たこやき
10
『侵入』の続編となる一作。今回は、キットの妹・ホリィ夫妻はほとんど登場せず、王女らを襲う敵との戦いに。王女の馬が殺され、王女、さらにキットや婚約者ダニエルらにも魔の手が伸びる……。スリリングさもさることながら、本作のシリーズは主人公のキットや王女、調教師のウィケムと言った面々が、馬たちを心から愛しているのが伝わってくる。故に、敵への怒りが沸く。この辺りが、物凄く上手いな、と感じた。2013/06/19
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