光文社文庫<br> 77便に何が起きたか - 交通ミステリー傑作選

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光文社文庫
77便に何が起きたか - 交通ミステリー傑作選

  • 著者名:夏樹静子
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2014/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334715380
  • NDC分類:913.6

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内容説明

東京発福岡行きの太平洋航空77便が、空中爆破された! 乗客の手荷物に時限爆弾が仕掛けられていたらしい。一方、爆死した乗客51名の中に、わずか人口5万のT住民が4人も含まれ、搭乗を取り止めた者の中にも1人、T市住民がいた。だが、5人の間には何の繋がりも見いだせなかった……? ――表題作ほか、乗りものを舞台に描いた、異色の交通ミステリー傑作集!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

89
二時間サスペンスで沢山ドラマは見たけれど、読んだ事はなかった夏樹静子さん。飛行機、客船、特急、新幹線、ローマ急行!で発生する殺人事件。「犯人はお前だ!」式ではなく、松本清張を彷彿とさせる、淡々と警察等が調べ上げる事実を積み重ね、犯人を知らせる形の短編集で面白かった。ダイヤル電話、国鉄、平和台球場など、昭和の香りが漂う、なんだか懐かしいような世界。あの世界の方がミステリーにはマッチしてる気がする。「ローマ急行殺人事件」はもちろん、クリスティへのオマージュだが、なかなか面白い作りだった。私も列車の旅がしたい。2021/01/29

セウテス

78
飛行機、船、新幹線などで発生する事件を描いた、いわゆるトラベルミステリだが、その一つ一つが着想に優れる本格推理になっている。タイトル「77便に何が起きたか」は、爆弾により墜落した飛行機の犯人探しに加えて、とある小さな町の住人が複数名搭乗していた謎を考える。他の作品もそうだが、一見ありふれた設定の事件でありながら、その中味に驚きの独創性が隠れている。「ローマ急行殺人事件」はクリスティ氏へのオマージュ作品なのだが、本家と逆の推理とでも言える様な、夏樹先生だからこそ出来た考えのミステリが、たいへん面白く難しい。2021/07/10

シンシア

30
今では成り立つことが難しいような列車や飛行機を使ったミステリー。懐かしく読んだ。夏樹静子さん今でも大好きな作家さんです。2024/11/21

20
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/03/post-543d.html2019/03/11

アヴィ

1
表題作は航空機爆破事件だが、爆破に至るサスペンスとかではなく、爆破の真相を追いかけるミステリー。他作も旅客船からの人間消失、特急列車や新幹線車内での殺人、更にはローマ急行車内での殺人と交通にまつわる短編ミステリー。どれも上質のミステリーに仕上がっている。ただし時代背景が70年代なのでほとんどが、現代なら監視カメラの動画を確認すればそこで終了となるが、だからといって小説としての面白さが損なわれるものでもない。あとがきの私は女だてらに乗り物好き、も現代では使われない言葉だろう。2025/07/17

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