内容説明
兇器、アリバイ、動機――完璧な条件で行われる完全殺人。しかし、やがて訪れる時効の向う側には……。ある日、空き別荘の殺風景な一室に四人の男女が招かれた。彼らは皆、時効を過ぎ完全殺人を成し遂げた者たちであった。やがて彼らを集めた主人役の男が、鞄から部厚い札束を取り出すと妙な事を言い始めた。四人の中で最もすぐれた殺人方法を示した者に、全額を与えるというのだ。表題作ほか、意表をつく結末で贈る傑作オリジナル短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
11
「勝手に列車祭」第192弾。文庫コレクション379冊目。。平成4年 5月25日 初版であった。。。表題作では完全殺人を成した4人が一堂に招待され、主にその方法を切々と説いていくのだが、最後の主の言い分が面白い。。。「焦点距離」ではカメさんが単独で出てくる。単独では慎重に捜査を進めるところが垣間見れてよかった。。。雑誌に載ったものの集成であった。2018/08/21
OHta
4
初西村京太郎作品。アッというオチこそありませんが、とても読みやすく、一篇一篇丁寧に紡がれた作品群だと感じました。中でも『アリバイ引受けます』は良作。ロアルド・ダールに通ずるシニカルなオチにツボりました。サクッと読めてスッキリ出来る、喉越しの良い短篇集でした。2016/03/12
ハロー
2
【焦点距離】亀井刑事登場する。
数賀
2
つまらないわけじゃないがとても面白いというわけでもなくまあまあな短編集。2014/07/18
ナオミ
1
短編だけど、はっきりわかりやすい話で面白かった。 どの話も面白かったです。2017/10/12