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内容説明
「古典」とは、我々現代人の「腹のたしになる本」である。そして我々が「古典」から学ぶべきものは、「人間をどう見るか」「その人間が構成する社会をどう見るか」のただ二つである。―本書では、当代随一の読書人が、その基準のみに依って、論語、サマセット・モーム、匿名の性記録ほか、九冊の古典を厳選。併せて、実生活に活かす知恵としての、谷沢流読書ノウハウも開陳する。精神のスタミナ不足を感じるビジネスマン必読の一冊である。
目次
1章 今、なぜ古典が必要か―新分野を切り拓く知恵の源泉を求めて(「古典」の現代的価値とは何か―人間観察眼の有無が問われる時代の基本条件 私の読書論―勉強とは、「人間性」と「人間社会」を知ることである)<br/>2章 人間社会のメカニズムを読む―社会は「個人の幸せ」の追求をどこまで許すのか(『論語』―最も有利な生き方のすすめ 『ジュリアス・シーザー』―説得の表芸と裏芸 シェイクスピアが展開した人間関係論の極致 『プルターク英雄伝』―人間を評価する基準 知謀に長けた人間には、どうな落とし穴が待っているのか 『三国志』―歴史に必然性なし 日本人は、なぜこの歴史物語を最も愛読してきたのか 『悪霊』―思想人間・政治人間の仮面を剥ぐ 予言者ドストエフスキーが洞察した社会と人間心理の関係)<br/>3章 人間性の本質を読む―人間に共通した行動原理は何か(『この世の果て』―世間体・自尊心・感謝・報恩 “帰ってきた人間嫌い”サマセット・モーム、ただ一つのテーゼ 『箴言集』―素っ裸にされた人間性の真実 モラリスト、ラ・ロシュフコーが徹底して洞察した人間の行動原理 『マイ・シークレット・ライフ』―性に魅せられた魂 男と女の性交渉のパターンがすべて網羅された世界の珍書 『日本文化史研究』―日本とは何か 一大碩学・内藤湖南が主張する「歴史観察」のための座標軸 読書を実生活に生かす知恵―人間にとって、成長とは何か)
感想・レビュー
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DonaldTrump
猿田康二
KAZOO
905