内容説明
日本の近代文学史を彩るキラ星たち。そんな作家の代表作を短篇中心にコンパクトな一冊に収める文学全集。各巻に詳細な年譜を附す。軍医として陸軍の最高位を極める一方で、文学においては批評、翻訳、歴史研究、小説、詩と多くの業績をもつ万能の天才・森鴎外。本巻では、明治を、ひいては日本を代表する文豪の比類なき名篇の数々を見渡すことができる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
54
【いまさらに何とか云はむ黒髪のみだれ心はもとすゑもなし】『じいさんばあさん』のみ。歴史小説。兄妹の如く仲良き翁媼二人には、刃傷事件ゆえの長い別離の時が――。<るんは美人と云う性(たち)の女ではない。若(も)し床の間の置物のような物を美人としたら、るんは調法に出来た器具のような物であろう。体格が好く、押出しが立派で、それで目から鼻へ抜けるように賢く、いつでもぼんやりして手を明けていると云うことがない。/伊織は武芸が出来、学問の嗜もあって、色の白い美男である。只この人には癇癪持と云う病があるだけである>と。⇒2025/06/08
へらへら
2
今月は忙しすぎて全く読書が進まない。疲れていて断片的な読みになっているので、感想もあまり書かないことにする。でもさすがは鴎外ということだけは言っておかねばなるまい。見事な小説群でした。あと、鴎外に限らずこの全集は作品のチョイスもにくいので好き。文庫全集なので持ち運びやすいのも素敵。2014/01/25
星野紗奈
1
講義で扱われる『舞姫』読む必要があったので、市立図書館で借りた。全集を読み切ったのは久々。やっぱり雅文体の作品は読みにくいなと感じた。森鴎外は教科書にも乗っているが、『舞姫』はいろいろとカオスだし、『高瀬舟』はちょっとグロいし、読み返してみても受ける印象は相変わらずだなと思った。一方で、以前読んだことがあったかは不明だが、『山椒大夫』はストーリー的に面白いと思った。年譜まで全て読み終えて、著者がどれだけ賢かったかがよくわかった。そもそも、医者の仕事と文学とを両立できている時点で十分化け物では……?2021/06/06
鴇田晴花
0
舞姫読了2013/11/05
もちころ
0
選者の並び順にニヤニヤするの巻2009/11/13
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