凶夢など 30

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凶夢など 30

  • 著者名:星新一【著】
  • 価格 ¥539(本体¥490)
  • 新潮社(2015/06発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101098449

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内容説明

都会からはなれた小さな入江で出会った老人と新婚の夫婦。その夜、老人が見たのは、新婚の二人が殺しあう夢だった。一年後、老人はまた同じ夢を見た。不思議な夢を気にした老人は、名産品を二人に送って様子をみる。礼状が届き、何事もなかったかと、安心する老人。この繰り返しが、何年も続いたのだが……。夢想と幻想の交錯する不思議な世界にあなたを誘う夢のプリズム30編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

62
「捕獲した生物」はこの頃の諸作に見られる事の起源物。「夏の女」などまだまだ佳作は残っている。2008/09/14

催涙雨

60
冒頭の「ウエスタン・ゲーム」をはじめいくつかの作品は星新一らしさを強く感じるものだが、全体的にオチの切れ味は控えめな印象を受ける作品が多い。ただ、やっぱり安心して読めるのはすばらしいことだなあ、と思う。わかりやすいインパクトを求めなければじゅうぶんだろう。「たねの効用」が一番好き。人生の良し悪しの尺度なんて結局自分がどれだけ満足するかがすべてなのだ。総理大臣や社長になるより素敵な生き方はある。テーマの面ではイーガンのしあわせの理由と似ている。「深い仲」や「川の水」も発想の豊かさを感じるものでとてもいい。2019/04/06

KAZOO

51
このショートショート30は、ちょっとした些細なことが原因で、というような話が多く入っています。本当に人間観察をよくしていると思います。どちらかというともう少し長くすると阿刀田さんのような感じの小説になるという気がしました。2015/01/20

しゅわ

46
勝手に星さん再読祭り第49弾は、夢をテーマにしたショートショート30編です。そのタイトル通り、夢と現実が交錯するような不思議な雰囲気の作品が多く、読み終わったあともなんともいえない余韻を残す…ふわっとしたものが多いのが特徴です。いつものようにラストのオチでニヤリとする作品も楽しいですが、今作のようにあたまのなかに「?」が浮かぶのも良いですね。『鬼が』『マイナス』『川の水』『たねの効用』あたりは、その後への妄想が広がります。2015/12/26

とち

46
全30編のショートショート集。多分星さん初読みです。もう少し切れ味するどいオチのある作風なのかと思っていたのですが、穏やかでじわじわ来るお話が多かったように思います。しょっぱなの『ウェスタン・ゲーム』が一番のお気に入り。二段オチとちょっとブラックな真相が好みでした。2013/06/03

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