中公新書<br> 騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ [改版]

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中公新書
騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ [改版]

  • 著者名:江上波夫【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 中央公論新社(2013/11発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121801470

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内容説明

日本国家と日本民族の起源は東北アジア騎馬民族の日本征服にあるという説にたつ著者が、大陸と古代日本との比較・対照によって、その社会・政治・軍事・文化などのそれぞれの面で具体的に符合することを証明する。第1部では、騎馬民族であるスキタイ・匈奴・突厥・鮮卑・烏桓などの興亡から滅亡までの歴史とその特質を描き、第2部では日本における征服王朝をとりあげて、大陸騎馬民族との比較研究を綿密に行なう。毎日出版文化賞受賞。

目次

1 騎馬民族とはなにか(騎馬民族とその活躍舞台 ユーラシアにおける騎馬民族)
2 日本における征服王朝(日本国家の起源と征服王朝 日本統一国家と大陸騎馬民族 日本民族の形成)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kk

19
14年ぶりに再読。前に読んだ時のこと、何も覚えてなくて、フレッシュな気持ちで堪能できちゃったりしました。それはさておき、かつては一斉を風靡した観もあった騎馬民族征服説、いまはすっかり忘れ去られてしまったかのようです。が、改めて読んでみると、構想の大きさと着眼の非凡さに、畏れにも似た感情とともに、古代への憧憬の念を掻き立てられてしまいました。内容的にも尤もらしく感じてしまうのは、kkが古代史の門外漢だからなのでしょうか。ぼちぼちといろいろ読んで、もうちょっと掘り下げてみよーかな。2019/10/09

魚京童!

18
農耕民族なんて所詮奴隷だからね。騎馬民族こそすべて。私はそう思うよ。酔っぱらっているから。それでいいと思うんだ。騎馬民族。馬に乗れないけど。牛に乗ってやる。それでいいと思うんだ。それで支配さえすれば。なかなかできない。続かない。だっていろんな場所に行きたいから。領土を広げたいから。このくらいの畑でどれだけ取ろうとか考えない。相手から捕れば、奪えばいいのだから。勝手に作ってるものを奪いに行こう。これからもそれは思う。返り討ちに合ったらしょうがない。奪えないなら死ぬしかないのだ。2019/01/29

fseigojp

17
とにかく馬が朝鮮由来であることは間違いないようだ であるなら朝鮮に馬をもたらした民族も重要な考察対象となる2015/08/23

やす

10
読んだのははるか昔。20世紀だった。高校ぐらいかな。もう、天皇家はモンゴルから来たんだと信じ切っていた。最近はDNA鑑定もあるから簡単に否定できるし忘れ去られた学説なんだけど、ロマンがあったなあ。突然それまでになった馬具がでてきたら、征服王朝だと思ってもおかしくはないよね。まあ朝鮮半島や中国からの文化流入があったことは事実なんだろうけどね。読友書評から懐かしい名前が見えたのではるか昔の感想を書いた。

キムチ27

10
日本一国史観にざっくりと切り込みを入れた一冊。思えば60年以上前に発表した訳だから、その後の学会の変容を思うと隔世の感がある。私も初読みは学生時代だから、わくわくドキドキで読み、井上靖・平山郁夫と共に刺激を頂いた。「騎馬民族が日本を征服し支配と至った」と今でも思う人はいないだろう(韓国は別として)水耕民族が九州・近畿から支配を広げていく家庭は今なお発見され続ける歴史の驚きでどんどん修正が掛って行き、江上氏も草葉の陰でじっくり見据えているだろう。

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