内容説明
西沢芳恵の一人息子が、団地のベランダから落ちそうになったところを間一髪、救った恩人・佐原。善良そうで魅力的な彼に、夫妻は好意をもち、西沢のいる会社に職の世話までした。しかし、経理の女性の自殺、西沢家の近所では家庭崩壊、と事件が相次ぎ、それに佐原が関係しているという情報が……。佐原は見かけ通りの男、それとも、とんでもない悪人か? 平凡な日常に迫る惨劇を描いた、会心のロマンティック・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
75
恐怖小説のようであり、推理小説のようであり、焦点が絞れていない。 子供を助けてくれた勤め人。 なぜ仕事を辞めたのか。 再就職して次々事件を仕掛けるのはなぜか。 結局失敗して亡くなるのであれば、どうなのか。 雑誌への連載だったのか、 話が飛んで行く。 最後は赤川次郎らしいまとめに落ち着く。 どこでどう切り替わったのかよくわからない。 読み込みが甘いのか、 読者層が違うのか。2012/02/22
くらげ@
5
(☆☆☆☆)子供がマンションから落ちそうになっていたところを助けてくれた男性。それが縁となりある家族と付き合いが始まるが周りで不穏な雰囲気が漂い・・。2012/05/28
かた
3
恥ずかしながら赤川次郎さん初めて読みました。 キッカケは古本屋で何と無く。100円だったし。 ずっとハラハラしてた。最後まで落ち着かない感じの本は久しぶりに読んだ。そして幾つかのポイントでゾクゾクと恐ろしい感覚を得られた。 最後はああするしか無かったんだろうなあと何と無くだが、納得した。少なくとも俺には思いつかない。2015/11/03
churu
2
たまに赤川次郎を無性に読みたくなる理由の一つが、昼ドラみたいな日常に潜むサスペンスを書かせたら無類の名手だから。佐原の放つ気味悪い言動も、佐原の正体に感づきながらも絡め取られかのようにたやすく蹂躙される主人公の心理も、一切が映像的に描かれるだけで、解釈は全部読み手の五感に委ねてしまう。主人公のモノローグ的描写から、意図的に封印されている心理の存在がないと理解できない部分も出て来る。そういう所が本当上手いなぁと思ってしまう。軽い文体からふと覗く得体の知れない闇。だから立て続けに読みたくない作家でもあるけど。2025/11/09
rin
1
★★★★★
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