内容説明
なぜか、微醺をおびて巷を徘徊する染は、故あって切腹した旗本・牧下頼母のお内儀。その侠気と美しさで評判の女だ。北辰一刀流・千葉周作の門下で剣一筋、修行の日々をすごす山岡鉄太郎は、染をめぐる奇妙な事件に巻き込まれ、刀を振う羽目になった。風雲の幕末。江戸を背景に、怪剣士、謎の砂文字の女、そして浮世絵師がいり乱れ……。豪放にして赤心の人、剣聖・山岡鉄舟の若き日々を描く長編時代小説。
感想・レビュー
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kazukitti
1
んー詰まらなくはないと思うんだけど、どうもパッとしないというか。一応若き日の山岡鉄舟が主人公ではあるんだけど、どうも主人公が全然立ってなくて、スジがよく見えないまま他の人物や事件のあらましなんかの記述も多くて全体に散漫な印象なんだよね。上巻では謎みたいのの伏線は大体回収した感じなんで、下巻は回収された謎の解決に向かってく感じにはなるんだろうけど、サテ、どうかなー。2018/01/31
三十郎椿
1
山岡鉄太郎(鉄舟)が登場、ということで読んでみましたがこれはハズレでした。表紙のイラストが眠狂四郎っぽいのは何故なのか…。2014/02/11