文春文庫<br> ぼくと、ぼくらの夏

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文春文庫
ぼくと、ぼくらの夏

  • 著者名:樋口有介
  • 価格 ¥447(本体¥407)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
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  • ISBN:9784167531010
  • NDC分類:913.6

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内容説明

高校二年の気だるい夏休み、万年平刑事の親父が言った。「お前の同級生の女の子が死んだぞ」。偶然のことでお通夜へ出かけたが、どうもおかしい。そして数日もしないうちに、また一人。ぼくと親しい娘ではなかったけれど、可愛い子たちがこうも次々と殺されては無関心でいられない。担任の美人教師とやくざの娘で心ひかれる少女と力を合わせて、ぼくは真相を解きあかそうとこころみる。ほんのりと大人びた少年少女が体験する鮮烈な心の揺れを描き、開高健氏に絶賛された都会派青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリス

18
【88-17】著者デビュー作の青春ミステリーもの。大人びた高校生が主人公。少しハードボイルド調のやりとりもありますが、後年の作品を考えると理解できますね。若人の甘酸っぱい恋愛模様も描写されており気恥ずかしくも懐かしい気持ちにさせてくれます。とにかく父親がキュートで主人公より父のファンになってしまいました。良い奥さんが見つかることを祈りたい!携帯電話が登場しないことを除けば30年前の作品とはいえ、そこまで違和感なく読めるのが長所。スイスイと読める作品で個人的に良作でありました。2017/04/17

山崎にう

2
購入。青春ど真ん中の長編ミステリ。主人公父子、そろって顔はいいみたいだし、頭も悪くなさそうだけど、女性に弱いところまで似なくても、と思う。息子の方は意中の女性と添い遂げられるといいですね。尻に敷かれることは既に確定だが。真冬の秩父の廃村で独居して書いたデビュー作だそうですが、秩父で廃村になった村はないので、中津川の鉱山跡の集落(現・廃墟)にでもいたのかしら。祖父が現役公務員だった頃は映画館もあって賑わっていたらしいし。あの山中で真冬に都会の夏を書いたと思うと、あのうざったらしい夏の描写も味わい深いです。2022/03/07

Matsumouchakun

1
非常に読みやすい文体。夏休みの間の事件や恋やもろもろ。結末は切ない。2023/12/08

1
良くも悪くも昔の、やや田舎の高校の雰囲気がよい。2019/01/31

まきちる

1
今から20年も前の話だと、色々引っかかることがある。携帯電話が全く出てこなかったり。高校生が妙に垢抜けなかったり。でも、話の筋としては面白い。2013/04/29

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