内容説明
フロンティア・サイドに侵攻してきたクロスボーン・バンガードは地球連邦軍を席巻し、独立国家コスモ・バビロニアの建国を宣言。彼らの目的は、宇宙時代にみあったコスモ貴族主義を実践することにより、地球圏に新たな秩序を築き上げることだった。戦闘の中、ロナ家の血をひく少女セシリーと、新型モビルスーツの開発スタッフを母に持つ少年シーブックは、数奇な運命に導かれていく……!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
16
ベラ・ロナ専用機ヴィギナ・ギナが登場しないなど劇場版と結構設定の異なる小説版。しかし、いちばんの衝撃は最後の最後までF91の戦闘シーンがないこと!下巻のラスト100ページを切ってるくらいになってようやくシーブックの出撃が見られる。残り70ページくらいしかないのに一体どこまで描かれるのだろう?と不安になりながら読み進めたが、しっかりと駆け足で「初出撃でいきなり数機の敵MS撃墜」「バグとの戦闘(ビルギット戦死)」「ラフレシア撃破(ちなみにザビネ達もラフレシアと戦闘し敗走)」という展開。ラストの駆け込みが(笑)2020/10/12
みやしん
6
反抗期故に母親に対する態度が冷たい冷たい。それなのに戦火の中家族を探す母親の姿は、どの富野作品でも殆ど見られなかった。ビックリ。ページが進むにしたがって、怖いぐらいスケールダウンしていったのは映画に合わせようとしたからかな?
アキンドン
5
最後のシーンが映画と異なり、ドレル・ロナとザビーネ・シャルの活躍により、ザムス・ガルとバグを一掃した。セシリーも専用MSのビギナ・ギナではなくデナン・ゾンで参戦。余韻の残る最後は、アムロとシャアからバトンタッチした宇宙世紀第二期大河ドラマの開始を期待させるものだったが、バンダイ上層部の思惑とは異なり、F91はここまでとなった。また非公式続編として「クロスボーンガンダム」があるけど、再始動するならば、あれはあれとして別に続編を考えた方が良いように思います。ともあれ、私のマイ・ファーストガンダムの小説読了です2022/09/11
kokusoh
5
映画とは違ったけど戦闘シーンを小説で描くことをしないで、それぞれの家の親子の心の動きと戦場の推移でページの大半を使った。これは小説版としてあり。 このさらにしばらく後の時代を描く漫画「クロスボーンガンダム」では木星の脅威を前に再び立つベラ・ロナとそれに寄り添う「レジスタンスのエースパイロットだった男」。 残念ながらTV版には繋がらなかったけど、クロスボーンガンダムという作品を生み出せるだけ、十分にキャラはたってる物語だと思う。2014/05/22
ryuetto
5
ある意味、「逆シャア」の焼き直しがこの作品なのかな~と思った。バグによる皆殺し作戦は、シャアのコロニー落としと大差ないように見える。直接的に被害を受けるだけ、バグの方が非道に見えるだけで。 腐敗した地球連邦政府に対抗しようとする想いが、歪んだ方向に進んでしまった物語と言うことで、どちらに理があるとも言えない厳しい話に見えた。ラストシーンには、奥さんにも娘にも見捨てられた男の悲哀が見えて、辛いものがあった。一歩、間違うと、人はこっちに簡単に踏み出しそうでね。危うい作品だと思いました。2012/07/25
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