内容説明
教育ブームにのって急成長した進学塾の女子生徒が帰宅途中に惨殺された。その直後、塾経営者・木暮彰の自宅にはそのあくどい経営と管理体制を難詰する電話がかかった。数日後、木暮の娘・由香が誘拐され犯人は身代金三千万円を要求してきた。万全な警備態勢の中、身代金受け渡しに臨む警察。一方、身代金の他にもう一つの要求をつきつけられた木暮は、独自に犯人を追った……。長篇本格推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おゆみ
5
有隣堂の限定復刊、ということで買いました。 飛行機のチケットを取っただとか、個人情報教えまくりで、時代は変わったんだなあと思いました。正直言うとあまり面白さを感じられない読書でした……。北海道に行った意味ってあるんだっけ? 作者が取材旅行に行きたかったのかな? なんて、ひねくれた見方をする私(笑)2019/10/12
もも
4
国立(一橋大学周辺)の様子は、昔からあまり変わらないのでしょう。それでも、ややノスタルジックな雰囲気を感じました。犯人の協力者や本当の狙いは最後までわからなかったよ。【有隣堂限定復刊】2019/06/29
pia
4
それぞれの思惑が複雑に絡んで、そりゃ実態も見えませんわ、という事態に。が、うーん、なぜ犯人そんな事になったの?別の道はあったのでは?と思ってしまうんだけど。2019/02/24
まゆこ
3
★★★☆☆2020/05/17
1201
3
有隣堂さんの限定復刊で読みました。 舞台はまだ『国鉄』時代の中央線沿線。 殺人事件からの誘拐発生で読者を引き込んでいきます。 区切りで視点が変わるので、それこそ『注意深く』読まないと騙されます。 なんとなくは予想できるものの最後まで犯人は?目的は?と気になって一気読みしました。 本格ミステリーなかなかよかったです。 余談ですが、東大の跨線橋がどんな場所か気になったので Googlemapでみて見ました。なるほど、ここで引き上げたのねとおもいました。2019/02/10