鷲 - 傑作怪奇小説

著者名：岡本綺堂

光文社（2011/10発売）

• ISBN：9784334711962
• NDC分類：913.6

内容説明

お鷹場を荒らす尾白の鷲をめぐって血みどろの葛藤（「鷲」）、名工の兜が持ち主に祟りをもたらす（「兜」）など、不思議な因縁の糸に導かれ、人知を越えた恐怖の世界を、ふと垣間見てしまった人々の運命は？（全十編）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[悸村成一]

割り切れない点が恐怖の源泉かも知れぬと思う。しかし、縁遠い。 37

2014/06/16

[Gen Kato]

再読。『兜』『鰻に呪われた男』『怪獣』『くろん坊』がマイベスト。岡本綺堂の怪談は、謎は謎のまま、ひとびとが歯車を狂わせていく感じが不気味で恐ろしいです。抑制のきいた文章も好き。

2013/11/23

[権三郎]

「…日本の怪奇小説は、江戸と明治の怨霊を背負って、ロマンティシズムから、脱却できないでいたのである。その中で綺堂は…リアリズムの怪談を書いていた。」都筑道夫の解説より

2023/06/18