ヤングサンデーコミックス NAGISA

著者名：村上もとか【著】

小学館（2014/08発売）

• ISBN：9784091512116

内容説明

小学校6年生のなぎさは、ある日海岸で同じ年齢の男の子と出会う。そして、泳げないという男の子に泳ぎを教えることに。なぎさはその男の子とひと夏をいっしょに過ごすが、夏休みの終わりが近づき、男の子は家に戻ることになり…。海に生まれ海のそばで生きる少女、なぎさの湘南青春グラフティー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぱんぺろ]

’64〜’72の湘南を舞台に描かれるひとりの少女の成長記。よく地味と評されるが好きな作品で、たまにふと頁を繰る。主人公は少しばかり多感な、絵を愛する少女。そんな季節を経た女性の多くが持って過ごしたであろう密かな闇と光を細やかに描く。人物心理の遠近表現が実に巧みで、背景は海のパースにも独特の工夫を凝らし、時の流れを慈しみと冷徹を両立した絶妙な距離感でみせる。様々な憧れや淡い挫折が重奏となって波のように寄せ引く構成の妙。大きなヒットとはならなかったが、地味ゆえに名手の技巧が堪能できる味わい深い佳作

2015/12/19

[小泉岳人]

「古本屋で５０円で買った黄ばんだアメリカの雑誌―どのページにも豊かさと幸福と笑顔が溢れている」 【感想】 村上もとかの描く女性はどこか、聡明さとか芯の強さが表われていて好き。なぎさでは成長を上手く描くことで、さらに味わい深い作品となっている。

2011/10/16

[なぎ]

★★

[中村達也]

絶賛片づけ中に発見した本

2014/08/11