内容説明
桂木エミ。横須賀基地のハイ・スクール10年生。カリフォルニアで生まれハワイで育った日系三世。ママと生き別れ、米軍パイロットのパパとふたり、日本へやってきて3年になる。野球を捨てた父の夢を承けて、エミは幼い頃からボールを握ってきたが、その父も遠い処へ去ってゆく。基地に別れを告げ、湘南の私立高校へ転入したエミは女子だけの不良野球チームを結成。目指すはコーシエン。心を吹き抜けるさわやかな恋と冒険の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
83
眩しさ全開の青春小説のスペシャリスト、喜多嶋先生が綴る本作はなんと女子高校生の野球チームのお話です。令和の現代ならだいぶ高校女子野球が前面に出てくるようになりましたが、本作が書かれた1990年(平成2年)の頃はきっと全然そんな風潮ではなかったでしょうね。父子家庭ながら軍隊パイロットの父と別れて暮らす「エミ」は男子顔負けとも言えるなかなかの野球選手。そんな彼女が事情により転校するコトとなり、転校先でのバタバタながらもわかりやすい青春物語となっています。女子だけの野球チームの活躍をもう少し読みたかったかな。2025/12/11
佐伯 要
0
女子高校生が野球チームを作る物語。 そのなかで、父と娘の関係性や、娘が自分の人生を歩む成長が描かれる。 25年前に書かれた小説だが、女子の高校野球は今では盛んになってきている。著者の先見性にも驚く。 2017/03/28




