内容説明
彼は、なかば恐れていた「結婚」を口にした――こんな躰の私に、君の手となり足となりたいと。病床にあって一人の男性に出会い別れる日まで、生への怖れと執着、愛することの喜びや戸惑い、哀しみを綴った青春の記録。ひたむきで強靱、誠実な心に溢れ、生命、愛、家族とはを問いかける。「この生命ある限り」続編。
目次
第1章 白き径 昭和43年(めぐり会い;いのちの歌;くちなしの花)
第2章 空漠の生 昭和44年(死・その覚悟;母ちゃん許して;純愛の祈り;別れ;クリスマスイヴ)
第3章 愛といのちと 昭和45年(母への祈り;父倒る;白血病の記録;プロポーズ;鎮魂歌)
第4章 黄昏のかなたに 昭和46年(冬あらば)
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