内容説明
今夜も「五竜亭」には陽気な冒険者たちが集まり、酒を酌みかわしている。初めてこの酒場を訪れたきみがまだ冒険に出たばかりと知るや、彼らはあっというまに取り囲み、冒険にみつわる質問を次々と浴びせかけてきた。「スライムに絡みつかれたら、どうすればいいか知ってるかい?」うーむと考え込んだきみの顔を、冒険者たちはおもしろそうにのぞき込む。質問のたびに沸き起こる歓声。「五竜亭」の夜は、こうして更けていくのだ…。ファンタジー・ロールプレイング・ゲームをプレイしていると必ず出くわす、困ってしまう場面のあれこれ。それにちなんだ難問珍問を集めたのがこの「ファンタジーRPGクイズ」だ! ※本作品は電子書籍化にあたり権利許諾事由により荻戸成氏のイラストを掲載しておりません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
barcarola
4
登場人物たちが代わる代わる出題者となり、クイズとは言ってもストーリー性のある楽しい問題が多い。そのため正解は必ずしも1つではない(あるいは正解が無いとも)。2020/12/31
ykz
1
久々に再読。TRPGで馴染み深い職業・種族の特徴を体現したキャラクター達は自分らしさを失わないロールプレイに徹し、主張をぶつけ合い、同じように信念を持った仲間を心の内では認めている。お人好しな面もある盗賊ダイスが昔も今も一番のお気に入りですが、悪党プレイの出来ない聖職者・騎士キャラの方が立ち振舞いが難しいのかなぁと思ったりも。2010/02/07
Johnny-T
1
冒険者の宿「五竜亭」に集う冒険者たちのにぎやかな冒険話。「正解のないクイズ」集。そこにあるのはただの「誰かの答え」だけ。 初めて読んだ中学生のころは金にうるさい女魔法使いガルフネットや抜け目ない盗賊"蛇の目"ダイスの機知に感心するばかりでしたが、今(おいおい、あのころの倍以上の年齢だぜ!?)は騎士フンバルトの愚直なほどに己を曲げない生き方にちょっと憧れます。2009/11/16
あほーす
0
そもそもファンタジーとはケモナーがブヒるためのものではなく、想像を無限に広げられる世界なのだなと改めて思う。フンバルトが好きです2011/12/17
総代
0
再読。ほのぼの系…やはり男はフンバルトのようでありたい。2011/06/16