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内容説明
芥川龍之介をこよなく愛し、竹久夢二の絵を部屋に飾り、番茶よりもほうじ茶を好む、大正時代かぶれの青年・平徹(たいらてつ)。彼と、笑顔が素敵な由貴ちゃんら下宿先の住人たちの、ごく普通で、どこか普通じゃない日常を描く、山田芳裕デビュー作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
26
いやあ、電書化されているとは迂闊にも知りませんでした。大正浪漫に浸りきる平くんが最&高なのです。さて、二巻を読みましょう。2024/04/05
とんかつラバー
8
SNSで大正浪漫が好きでモガの格好をしてレトロな木造アパートに住んでる女性がいたが、こちらは1987年掲載の芥川龍之介に傾倒する大学生を描く山田芳裕デビュー作。当時のバブリーなファッションがめぐりめぐって今と一致している。主人公をはじめアクの強いキャラが多いが嫌な奴がいない。同じ下宿人のチャラ男が何だかんだで面倒見が良くてほっこりする。恋に遊びに勉強に打ち込む若者の青春漫画としてもよく出来ている。こういうのこそ実写化したら面白そうなんだけどな2024/12/15
とまる
1
古道具屋の店主さんが「くだらないけど面白いよ」と貸してくれた一冊。大正浪漫、とよく言うけれど 洋風なオシャレさと言うよりは洋風を取り込みかけた和風、みたいな所が好きだ。着物を着て髪を結って、みたいのも「日本」なのは間違いない。けど 中国やインドを呑み込んでゴチャゴチャした宗教とか 西洋を追い掛けた西化途上のゴテゴテした日用品の装飾とか そういうのも日本だと思う。なんでも取り込む文化に対して「○○かぶれ」という批判はあるだろうけれど、模倣とオリジナルの微妙な差にこそ鮮明に日本を感じるから。2011/10/30