内容説明
隼太(はやた)二つ年上の従姉春菜が、息せき切って駆け込んでくるたびぎょっとする。いつもいつもいつも、やっかいごとを……。隼太は大学生、春菜は売れっ子の少女向け恋愛小説作家だ。――「エリカは絶対殺されたのよっ!」イギリス旅行中の友人の死に疑問を感じた春菜は、完全に探偵気分!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jimmy
1
私の持っているミステリガイド本に今作が紹介されて「甘っちょろいユーモアものと馬鹿にしてはいけない、結構見事なトリック」と賞賛。古本屋で何年も探し続けてようやく見つけました。先に「ハリウッド」を見つけて読んでいたのだが、さすがにジュニア小説的にコテコテなユーモアものだが、結構意外なプロットでこれはこれで感心してしまっていた。この「ロンドン」は逆に「ハリウッド」に比べて展開はありがちでつまんないけど、意外な犯人、意外な動機で、最後は見事にうっちゃってくれる。ドタバタの影に隠れた伏線の張り方が、結構見事なのだ。2009/11/30
慧
0
★★