内容説明
夫と妻のこと、出産のこと、引越しのこと、勤務のこと、小説を書くこと……。この世のもろもろを引き受けながら、小説を書きつづける。それはなかなか楽ではない。生活と創作、両方にわたる喜び、悲しみ、ときに怒りもこみ上げる日々を、たくまざるユーモアとペーソスで綴る。作家・吉村昭のイマイチ時代を描く自伝的長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shizuka
55
吉村さんの自伝的小説。家庭内での奮闘振りがよくわかる。吉村さんが「主」の地位を守ろうと振る舞えば振る舞うほど、奥様(節子さん)の大物っぷりが目立ってしまうのが、とても面白かった。夫が失敗したり、自分中心で物事を決定したりしても「眼に涙をためながら笑」って送り出せるなんてすごいよー。吉村さんのことと彼がその先に起こす行動、もう完全掌握。吉村さんもうっすら分かっているから、尚更「俺が家長」だって思いたくなるんだろうね。そもそもそこに情熱を燃やすことも、女からしたら子供っぽいんだけれど。男の矜持ってムズカシイ笑2017/07/18
ゆきらぱ
4
楽しい小説。昭和30年代だろうか。日本に活気があり、皆矜持を持ち暮らしている。主人公夫婦が対等なのもいい。途中、笑いが止まらなくなる場面もあった。電子書籍で読んだが紙の本でも復刻してほしい。2016/04/13
タキシードハム
1
むっふっふ。あとがき読んだけど笑いが込み上げてくる。奥さんよくついてくるなぁ。生真面目だからと自己分析してたけど忘れ物が多いという話もある。賞を逃した話には本当に残念な気持ちになった。作家を目指していることを中心に書かれたこの本を読んでたらそりゃそう。2015/05/17
キミ兄
0
☆☆☆☆。2009/08/01
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