内容説明
小田原小町と人も羨む尾上屋の一人娘お仲の入り婿に元番頭の倅清次郎が決まった。だが、お仲の母お重はなぜかこの婚儀に猛反対。潮来の伊太郎と名乗る旅人を一両で雇い、婚儀を解消させるべく一芝居打った。ところが、この芝居が縁で旅人とお仲は深い間柄になり、逆に五百両を要求。お仲にその書状を頼まれて尾上屋を訪ねた渡世人も潮来の伊太郎と名乗った。表題作の他、四篇を収録するシリーズ完結篇。
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