内容説明
ペア探偵、織田貞夫・土佐美郷、『三度目ならばABC』に登場した、大男と小女の愉快な「山本山コンビ」が、“死体なき殺人事件”に挑む。信州の田舎から久しぶりに出て来た貞夫の友人が、変な行動をしたあと、美郷の新品の全自動カメラと共に姿を消してしまった。美郷の快推理、エンジン始動!山本山コンビ唯一の長編は、謎が謎を呼ぶユーモア推理。「楽しんで書いた」と著者自らいうように、のびのびと、しかしトリックは手を抜かずに書かれている。1985年刊行。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
40
やっとの思いで読み終えました。トリック的にはうまく構成されてると思うけど、残念ながら、やはり内容に古さが感じられてしまう。こんな突拍子のない二人組の探偵がいるのかしらん・・・?2014/02/16
タカシ
8
山本山コンビ美郷のカメラのカルディアが貞夫の友人と共に消えて、死体なき殺人事件を追う。時代を感じるけどサクサク読めて面白かったです。最後、室山と寛子はどうなったのでしょうか。2014/04/16
coco夏ko10角
8
「三度目ならばABC」の山本山コンビがまたドタバタを!バカチョンカメラって懐かしい~、と思ってしまった。若い子はきっと知らないんだろうなぁ。構成は上手く組まれてる。あのカップルみたいな人達が現実でも結構いるんだよね……やっぱり惹かれあう何かがあるのかな。2013/05/21
詩界 -うたか-
5
ユーモア溢れるミステリー。岡嶋二人作品なので年代を感じてん?ってなるところもありますが凄い!2020/02/28
頭無
4
オカジマフタリ11戦目。織田貞夫と土佐美郷の山本山コンビふたたび。カルディアって懐かしい。それに個人情報を簡単に教えちゃう所も凄く時代を感じました。話は結構複雑。美郷の「その方が面白いじゃない」と言う強引な推理が起点なので事件に迫っていくというより事件を手繰り寄せてる感じがしました。戦績は「GⅢ2着。11戦6勝。6410」2021/08/07