内容説明
旗本木村軍之助の屋敷でばくちに負けた大工の棟梁が、美しい娘を借金のかたに奪われた。娘の連れ戻しをたのまれた顎十郎こと仙波阿古十郎は、客を装って旗本屋敷に乗りこむ。しかし、なぜかその旗本が殺されて……。久生十蘭の名作「顎十郎捕物帳」を名手都筑道夫が書き継ぎ、現代に顎十郎をよみがえらせたユニーク捕物シリーズ。
目次
児雷也昇天
浅草寺消失
えげれす伊呂波
からくり土佐衛門
きつね姫
幽霊旗本
闇かぐら
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めにい
4
こちらのほうが切れ者らしさを出しているし、中間たちの協力も多いような気がする。でもよくできている。2016/11/28
紫草
1
本家久生十蘭の顎十郎を、読んだことがないのですが。顎十郎のキャラクターが魅力的。でもこの本は確かに都筑道夫で、私の好きな都筑さんの文章なのですが、では、元のはどんなふうなんだろうって、そっちも読みたくなりました。2013/10/19
ケイスケ
0
久生十蘭の顎十郎を都筑道夫が引き継いだシリーズ。「八辻ガ原で砂絵をかいて見せている浪人」も顔出し。キャラの魅力で読ませる。2016/01/01
kanamori
0
☆☆☆★2010/09/29
冬至楼均
0
「えげれす伊呂波」ゲストに登場する領事館の書記官が…。2013/01/07