内容説明
少年探偵・森冬彦はある夜、おそるべき悪の天才・悪魔博士に誘拐された。数々の危機を脱して、冬彦が解きあかした謎とは……。表題作の中編と、連作『鳥羽ひろし君の推理ノート』を収録した少年向け推理小説集。――鮎川本格推理の真面目(しんめんもく)を見せつけるトリックと謎解き! ファン必読の幻の作品群を発掘。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
35
今日現在、まだ書影がなく残念。昔の学習雑誌に連載された作品で、名探偵としての少年という設定は、やはり乱歩と同様に非現実的。ミステリ初心者の中学生に向けての、夢や自尊心を保ちつつ、大人作品への誘いという位置づけか。乱歩から恐怖要素を抜き、トリック・推理の部分を充実したかのよう。年代的には乱歩の晩年の少年探偵シリーズと重なるので、ライバル作品だったことになる。2017/07/08
犬こ
21
昭和63年初版の少年向け推理小説。少年探偵が次々と事件を解決する短編集ですが、鮎川哲也は、子供向けの小説は、あまり向いていらっしゃらないかもしれない。殺人が起こらないのはイイところ。2016/07/04
ホームズ
18
鮎川哲也の子供向けの探偵小説。子供向けだから警察の捜査が大雑把だし、突っ込みどころが沢山だけど頼んで読める。安心して読んでいける。2015/09/24
kthk arm
1
2022年15冊目。少年探偵鳥羽ひろしくんの大冒険(何故かラストは森少年だったw)。小4くらいがワクワクしながら読む本を40前のおじさんがゲラゲラ笑いながら読みました。2022/02/23
二葉
1
鮎川哲也の少年向けの推理小説集。鳥羽ひろし君、森冬彦君二つのシリーズが収録されてます。若年層向けなので細かいツッコミ所ありますけど…(笑)何気に大仕掛けなトリックあったりしますよ♪2014/09/21