祥伝社文庫 影の複合

著者名：津村秀介

祥伝社（2014/02発売）

• ISBN：9784396320874

内容説明

同日同時刻に愛媛県松山市と東京で、二人の女が全裸で殺された。二つの事件現場から採取された指紋と体液は同一人物のもので、しかもその人物は、事件当夜、上野発青森行L特急“はつかり11号”の車中にあった！鉄壁のアリバイに、捜査陣の苦悩は深まる…。アリバイ崩しの名手が贈る本格推理の最高傑作！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヨーコ・オクダ]

津村センセのデビュー作。E相互銀行の詐欺横領事件に絡むゴタゴタと雑誌記者・後藤の妹が殺害された事件。一課、二課の捜査員たちと後藤がそれぞれ真相究明に向けて動く中、割と早い段階で両事件に共通して登場するキャラたちが判明。「なーんや、簡単じゃーん」と思わせておきながら、最もアヤシい容疑者のアリバイがどうしても崩せず…。指紋、東京ー松山ー札幌間の距離と時間の壁。トリック云々の部分も楽しめるし、犯人とその周囲の人物たちのバックグラウンドも興味深くて良い！

2018/06/27

[ハロー]

津村先生パイプなんか銜えてシブいなぁ。

2016/01/29

[kanamori]

☆☆☆

2011/10/17

[コマンドー者]

津村氏のデビュー作。新幹線内の殺人の容疑者は別の急行に乗っていた！という王道鉄道アリバイ崩しものを展開。滋味ながら堅実な仕上がりで読み応えがある。

2021/08/22