内容説明
目の前にいつも戦争があった。傷つき斃れる同世代の若者たちがいた。五月革命に揺れるパリでのベトナム和平交渉を留学生として、サイゴン陥落による南ベトナムの崩壊を海外特派員として目撃した。インドシナ戦争報道にその青春を賭け、さらに国境地帯の砲声を追って今なお戦う人びとの真実を取材した書下しノンフィクション。北ベトナム軍の一兵士からジャングルの中で祖国再興をめざす老宰相まで、みずからを傍観者と位置づけながらも、彼らを描く筆致は愛情にあふれている。
目次
第1部 メコンの勝者たち
第2部 パリの革命家たち
第3部 サイゴンの敗者たち
第4部 ジャングルの抵抗者たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん缶詰
2
私はこの本が一番好きかもしれない。政治と戦争と報道の真実に迫っている貴重な一冊。サラっと書かれていることがぎょっとするような一行であったりする。特に一記者がここまで政治の深部に到達し、関わっていたこと、いることに驚いた。報道というのはこういうものなのかと若干考えさせられ、政治との恐ろしさと利権をめぐる動きに胸が痛んだ。この人は物凄い切れ者だけれども、一記者でもあったことに驚く。内容は驚くほど混沌としている内実を書き明かしている。新聞記者とはこういうものなのかと、言葉もない。2022/02/23
sumikko
0
▲70年代のベトナム・カンボジアの状況を知る、調べる機会になった。文章は自己弁護や陶酔があるように感じられあんまり合わなかったが、あとがきや経歴を見た後に改めて振り返ると読みが浅かったのかと思った。2015/06/19
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