角川文庫<br> 無印良女

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角川文庫
無印良女

  • 著者名:群ようこ
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
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  • ISBN:9784041717011

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内容説明

ブランド指向も見栄もなく、本能のままシンプルに生きる「無印」の人々への大賛辞エッセイ。一直線の母ハルエ、タビックスの少女アヤコ、女ガキ大将の著者自身。彼らは一般通念からすれば、“変わり者”かもしれないけれど、その無垢な極端さがおかしくて可愛いい。愛すべき人たちなのである。「本の雑誌」出身のエッセイスト群ようこ、はじめての文庫本。

目次

されど母娘の間柄
マリコちゃんのしあわせ
豪快一路で花開け
カミナリは知っている
ゲートボールと天国の門
奴隷が賢弟になる日
お医者さんごっこの行きつく所
Bランクを狙え!
身の上話にご用心
経産婦とバター犬の謎
怪傑おばさんの商売必勝法
母想う娘の深いため息
お父さんと呼ばない
あっけらかんと、さようなら

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優花 🍯モグモグ

51
サクサクと読めてしまいます。群さんのエッセイはホント面白い。群さんの人柄も好感持てるし、なんと言っても群さんの母はパワフル。そして、群さんの学生時代を過ごした友達も変わり者なんだけれど憎めない存在で元気をもらえます。2015/05/17

うりぼう

51
ブックオフで105円。市井にこそ、素晴らしく個性的で生き生きと?生きている人達がいる。人は苦労の数だけ人を観る目とやさしさを持つ。谷口さんに紹介してもらった最強の老婆本「モモヨまだ、90歳」のお祖母さんネタ、好きです。親子3代にわたる強烈な個性の遺伝は、石の血脈のよう。父の自由奔放でありながら気が小さく、最後に捨てられてしまう。また、それも自由。流されるのを良しとする弟。自分を正義と信じる母。素敵な家族で揉まれた観察眼で周囲の無印と繋がっていく様が見事。さすが「本の雑誌」で磨かれた本人が一番「無印良品」。2011/08/25

美登利

43
群さん、初期の頃のエッセイ。なかなか手に取れなかったのですが、やはりこの頃は乗りにのってきた感じに溢れていますね。彼女がまだ幼い頃から、若いうちのネタなのでそれほど嫌みも少ないです。他の本でご家族のことは知っていたので特に驚くこともなかったです。最近の作品は、ちょっぴり僻みが多い気がして読む気持ちがなくなっていたのだけど、同級生の話などは笑えるのが多くて面白かったです。だけど、ここまで色々観察されたら、友達としては絶対付き合いたくないタイプですね。(笑)2014/07/11

Emi

30
群ようこさん初読み。楽しいエッセイを探してて面白いと聞いて読みました。昭和63年初版だけに昭和生まれには面白いと思える気がします。破天荒な母、口の減らない祖母、無邪気で変な父、奴隷から賢弟へと変貌を遂げた弟、となんともユニークなご家族に囲まれてる。当人も女ガキ大将(完全に祖母と母に似てると思われる)だったそうで勢いのある楽しそうな方で絶妙な距離感で周りの人を観察してて、爆笑はないけどクスリと笑えるエッセイでした。椎名誠さんの雑誌社で働かれてたんですね。2023/08/28

Die-Go

25
図書館本。著者の家族のことを中心に過去を振り返ってみてるエッセイ集。読みやすくて奇妙な人びとが出てくるので愉快でもあるのだが。★★☆☆☆2015/12/28

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