講談社文庫<br> 胸に棲む鬼

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講談社文庫
胸に棲む鬼

  • 著者名:杉本苑子【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061840997

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内容説明

志賀島の竜女に恋着された、凜々しい若者の悲劇、奴隷の牧畜を考える冷酷な美女の本性、防人の留守家族に起った戦慄の事件、女奴隷と恋に落ちた高僧の宿業、女の奸計に引っかかり、生霊をとりちがえてしまった傀儡師の嘆き等、奈良、平安朝の下層民の、命のしたたかな強さとあっけない死を語る、傑作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

shizuka

51
奈良、平安時代の話。あまり読んだことはなかったのでそれはとても新鮮だった。時代物だけれど、もうあまりにも現代と違いすぎてまるでどこか遠い国のお話よう。だいたい奴隷が主のお話。寺に隷属する男奴、女奴ってんだからなんだか世知辛い。そして当たり前だけれど家畜以下の扱いを受けている。読んでいてとても痛かった。物語もそうだけれど胸が。奴隷に生まれなくても、なにかの拍子にすっと奴隷身分へなってしまう落とし穴がそこかしこにあるのも恐ろしい。安泰なんてない。最後の舞台は中国。科挙を目指す兄弟、いいところで死ぬ。救いなし。2017/01/05

ぼうさん

3
奈良、平安時代の史実に基づいたフィクション。日本には奴隷制度はなかったと思っていたし、ローマ帝国や西洋の奴隷が当たり前だった価値観とは根本的に違うから、日本人は本来的に優しいのではないか、くらいに思っていたけど、全て勘違いだったということが分かった。 良くも悪くも、人は世界中どこでも同じなんだな。 短編のどのお話も、すぐ引き込まれて、物語としてすごく面白い、ただ、出口がなくとても苦しい。とくに大きな動乱もなく平和だった(と聞いていた)時代の中で、こんなおぞましいことが起こっていたのか...2022/04/22

KT1123

2
奈良時代かそれ以前の奴婢や、平安時代の最底辺の民、朝鮮と思われる土地の、やはり低層の民の、なんというか、救われない短編集。あまり物語の主人公にならない人たちが、人としての扱いを受けられない悲哀や、それに負けないしたたかさ。金目当てに奴婢を「飼育」して「子を産ませ」て売って儲ける、なんていう話もある。そして、人はあっけなく死ぬ。そんな時代が日本にもあったことを教えてくれる。2023/05/15

なお

1
独特の救いのなさ…奴隷の歴史について勉強になった!2013/03/09

サキ

0
短編集だが、どれひとつとして救いのない、暗い気持ちになる重い話。好みに合わないテイストだったので、もうこの作者さんのものは手に取ることはないと思う。2017/06/06

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