内容説明
19歳の女子大生の涼子はエリートサラリーマン・内島と不倫の関係にあったが、その関係が彼の妻・通江にばれてしまう。涼子は「必ず彼を奪ってみせる」と心の中で決意する。涼子を慕うが想いを告げられぬ田辺は同級生の彰子に苛立ちをぶつける。一方涼子の妹・淑子は田辺に恋している。錯綜する愛の行方を描くラブロマンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
76
赤川次郎作品で、解説が「文芸評論家」以外の場合はたいてい当たりだと思います。 若葉ひろみ の解説は、本書の主人公や、その恋人の配偶者以上の飛び抜けた性格。 解説を呼んでから、本編を読めば、物語の間延びしたところや、 暗過ぎるところや、単調な展開などがもしあったとしても、吹き飛んでしまうに違いない。 作品の質を超えた解説を書こうという、解説者の意思に敬服。 本編も暗いところ以外は、赤川次郎らしい面白い展開だとは思います。2010/11/25
aoi sakura
5
たぶん20代の時に読んで、ラストの衝撃だけが忘れられず再読しました。読んでみて「あれ?こんな話しだっけ」と思いながらラストを迎え…。感じ方が20代の頃とはやっぱり違うかな。あたりまえかもしれないけど。最後に田辺が涼子を刺すのも展開が雑なような気もするし。不倫の延長に幸せはない!ということかな。2013/09/26
aya
4
ラストが衝撃的でした。その一言に尽きます。2010/11/06
ミケ
4
予想外の結末。2008/12/08
読み人知らず
3
カバーイラストにあるように、あまり楽しい話ではありません。浮気とか、会社での出世とか。ちょっとどろどろした作品でした。最初のある、ダイヤル式の公衆電話がいいのに。というところは時代を感じさせます^^;2013/09/17