内容説明
長州藩きっての俊才として吉田大治郎(松陰)の前途は明るい。だが時代の嵐を察知する彼の目は外へ外へと向けられた。九州遊学中に出会った山鹿万介、宮部鼎蔵らの烈々たる尊皇攘夷の弁、平戸で見た数多くの黒船や異人の姿、大治郎は外圧の高まりを身に刻んで知った。彼は叫ぶ、神州の民よ、めざめよ、と。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
RED FOX
19
11歳で御前講義しちょる。この巻で22歳くらいまでだが、生まれてからひたすら勉強しちょる。真面目な日々、禁欲の徹底ぶりに驚く。一方で家族や世間に対するウブなまでの激情も半端ない。2017/10/05
hippos
17
まさに学問の鬼。それだけ時代に緊張感があったのだろう。今の時代もヤバいヤバいと言いながら人々に緊張感はまるでなく身を賭してまで国を憂う人は誰もいない。スゴイ人だ。2021/07/24
フミ
16
幕末初期に、その愛国心から劇的な一生を終えた教育者、吉田松陰の人生を描いた作品、全2巻の1巻目です。作者の山岡荘八さんが、戦時下から戦意高揚の小説などを書いておられた方とのことで、相性が良い人物なのか、その「私心の無い、公のために尽くす人生」が病的なまでに描かれていて、圧倒される感じでした。娯楽が無く、身分に縛られていた保守的な時代に、生真面目な知識人が、どう国の将来を憂いたか…、堅苦しい人物ではありますが、同時に「公(社会)への義務感」を意識させてくれる作品です。読んでいて、前のめりな気分になりました。2026/06/06
あい
10
山岡さん初読みです。初心者にもわかりやすく、当時の憂国の人々の熱量が伝わってきました。若き松陰の才能と努力以上に、周囲の彼を見守るような優しいバックアップが印象的でした。次巻も楽しみです。2021/01/05
本を読むゴリ
10
再読 22才までの松陰。全国をまさに旅歩き、出会い、気づき、更に深める知識を得て行く。松陰自身の凄さもあるが彼をここまで純粋に育てた母お滝と父の偉大さに感激。2018/07/28




